ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は続伸、一時3万8000円回復 商社株や半導体株上昇

2025年03月18日(火)12時03分

 3月18日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比546円71銭高の3万7943円23銭と続伸した。写真は窓ガラスに映る人と株価スクリーン。都内で昨年2月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 18日 ロイター] -

午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比546円71銭高の3万7943円23銭と続伸した。前日の米株高や為替の円安が支援材料となり、日経平均は堅調な展開が継続。一時節目の3万8000円を回復し、2月27日以来の高値圏で推移した。商社株や半導体関連株が買われ、相場を押し上げた。

日経平均は前営業日比472円高と堅調にスタートした後、次第に上げ幅を拡大した。前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことが好感され、半導体株が買われたほか、為替の円安進行で自動車など輸出関連株も堅調だった。商社株も軒並み上昇しセクター別では卸売が3%超高と、値上がり率トップだった。

日経平均は前場中盤に一時607円高の3万8004円20銭まで上昇。ただ、買い一巡後は小幅に上げ幅を縮小し、前引けにかけてはもみ合う展開となった。

日経平均は昨年10月から今年の2月にかけて3万8000円―4万円のボックス圏で推移し、中心的なレンジの下限だった3万8000円を回復できるかが注目されていた。きょうの日本株は堅調な地合いとなった一方、市場では「まだ自律反発の域を出ているわけではないとみられ、3月は3万7000円台を中心とした推移が続きそうだ」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏)との声が聞かれた。タイミング的に機関投資家などのリバランスの売りが出やすく、本格的に上昇基調に入るのは4月以降になるのではないか、という。

「米国の関税政策や経済状況への警戒感は依然としてくすぶり、経済統計の内容にも注意が必要」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。

TOPIXは1.44%高の2787.78ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3421億5700万円だった。東証33業種では、卸売、保険、輸送用機器など32業種が値上がり。電気・ガスは値下がりした。

個別では、三菱商事、三井物産が4%超高、伊藤忠商事が3%超高となり、大手商社株が軒並み上昇。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、日本の大手商社5社の持ち株比率を引き上げたことが前日に分かり、好感する買いが先行した。

主力のトヨタ自動車は3%超高。東京海上ホールディングスが5%超高、三菱UFJフィナンシャル・グループが3%超高だった。アドバンテストは3%超高、ソシオネクストは5%超高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1393銘柄(85%)に対し、値下がりが200銘柄(12%)、変わらずが43銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、ゼロ金利を維持 米関税引き下げで経済見

ワールド

ノーベル平和賞のマチャド氏、「ベネズエラに賞持ち帰

ワールド

ドイツ経済、低成長続く見通し 財政拡大でも勢い限定

ビジネス

IEA 、来年の石油供給過剰の予測を下方修正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 2
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡大、そもそもの「停戦合意」の効果にも疑問符
  • 3
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎の物体」の姿にSNS震撼...驚くべき「正体」とは?
  • 4
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 5
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 8
    「正直すぎる」「私もそうだった...」初めて牡蠣を食…
  • 9
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中