ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは152円半ばで上値重い、米金利低下で売り先行

2025年02月14日(金)15時48分

 2月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 14日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円半ばで取引されている。米金利が消費者物価指数(CPI)発表前の水準へ低下する中、ドルも上値の重い展開が続いた。

ドルは午前の取引で一時152.45円まで下落した。CPI発表前の水準を下回り、12日以来の安値を更新した。米10年債利回りも4.50%付近と13日のCPI発表後につけた4.65%付近から低下し、ドル安地合いを強める形となった。

市場では、トランプ米大統領が相互関税の即時発動に動かなかったことが、米金利の低下やドル安につながったとの声が出ていた。

「準備期間の長さや対象範囲の大きさを考慮すると、相互関税計画は実施することではなく、交渉そのものを目的としている可能性がある」(ゴールドマンサックスのエコノミスト、アレック・フィリップス氏)といい、当面は交渉の動向が最大の焦点になるとの指摘が多くあがっている。

米当局は今後、貿易相手国が米製品に課す関税の調査を実施して対応を検討する。その期間は数週間から数カ月かかるとみられている。

ドルは日中、153円ちょうどまで値を戻す場面もあったが、午後には152円半ばへ反落した。外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也氏は、米国の相互関税が「インフレを高めるとの見方がある一方、交渉で回避できる余地があり予想ほどインフレは高まらないとの見方もあって、ドル/円は行ったり来たりの状態だ」と話していた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 152.61/152.62 1.0452/1.0453 159.50/159.56

午前9時現在 152.98/153.00 1.0461/1.0462 160.05/160.06

NY午後5時 152.79/152.81 1.0464/1.0465 159.89/159.91

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中