ニュース速報
ビジネス

米年末商戦序盤で明暗 アマゾン、ウォルマートや中国系EC好調

2024年12月09日(月)08時08分

 12月6日、米年末商戦の序盤は、小売り各社で明暗が分かれる結果になったことが、売上高に関するデータで分かった。写真は、ブラックフライデーセール中の店舗。バージニア州アーリントンで撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)

Siddharth Cavale

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米年末商戦の序盤は、小売り各社で明暗が分かれる結果になったことが、売上高に関するデータで分かった。

感謝祭後の金曜日「ブラックフライデー」(今年は11月28日)と例年ネット購入が活発化する「サイバーマンデー」(12月2日)を見ると、ウォルマートやアマゾン・ドット・コム、中国発電子商取引(EC)サイトの「SHEIN(シーイン)」やPDDホールディングス傘下の「Temu(テム)」は好調だった一方、ターゲットとベスト・バイが苦戦を強いられた。

アドビによると、今年のブラックフライデーの米消費者によるオンライン経由の買い物額は約108億ドルと前年比で10.2%増加し、サイバーマンデーのオンライン買い物額も7.3%増の133億ドルに達した。

データ企業ファクテウスのデータでは、アマゾンのブラックフライデー売上高が前年比6%増となった。ライバルのウォルマートは3%増。シーインとテムはいずれも2桁の伸びを記録した。ただ両社は2023年の売上高規模が比較的小さかったという事情も働いているという。

対照的にターゲットとベスト・バイの売上高は前年比で減少した。

サイバーマンデーの売上高もアマゾンとウォルマート、テム、シーインが前年を上回った半面、ベスト・バイは減少、ターゲットは小幅増加にとどまった。

アマゾンはサイバーマンデーまでの12日間の売上高がこの期間として過去最高に達した。

ウォルマートもオンラインを通じた積極的な値引きを行った結果、ブラックフライデーとサイバーマンデーの間に1日当たりで過去最高の売上高になった日があったと明らかにした。

ターゲットは、独占販売した人気歌手テイラー・スウィフトさんの公演を記念した書籍の売れ行きは良かったが、全体の起爆剤にはならなかった。

ベスト・バイは消費者がテレビやノートパソコンなどの購入に消極的だったことが響き、ブラックフライデーとサイバーマンデーの売上高はそれぞれ前年比で2%と4%のマイナスだった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国CATL、上半期の香港上場へ銀行起用=関係筋

ビジネス

世界のEV販売、2024年は25%増 インセンティ

ビジネス

アックマン氏、パーシングによるハワード・ヒューズ合

ビジネス

経常収支11月は3.3兆円の黒字、3カ月ぶり高水準
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 5
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 6
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    アルミ缶収集だけではない...ホームレスの仕事・生き…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 7
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 8
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中