ニュース速報
ビジネス

仏トタル幹部、米国のパリ協定離脱想定せず トランプ氏勝利でも

2024年11月05日(火)09時37分

 フランス石油大手トタルエナジーズのオーレリアン・アメル戦略・持続可能性担当プレジデントは11月4日、米大統領選で共和党のトランプ前大統領(写真)が勝利した場合でも、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱や、インフレ抑制法の撤廃は想定していないとの見方を示した。4日、ペンシルベニア州で撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)

America Hernandez

[パリ 4日 ロイター] - フランス石油大手トタルエナジーズのオーレリアン・アメル戦略・持続可能性担当プレジデントは4日、米大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利した場合でも、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱や、インフレ抑制法の撤廃は想定していないとの見方を示した。

トタルが2050年までの世界の需要シナリオを予想する、エネルギー見通し発表の場で語った。

トランプ氏は大統領選で、石油・ガス業界の温室効果ガス排出抑制を目的にバイデン政権が制定した、気候対策に関する法令の撤廃などを公約に掲げている。パリ協定は世界の気温上昇を産業革命前との比較で2度より低く抑える目標を掲げ、インフレ抑制法はクリーンエネルギー技術に巨額の補助金やインセンティブを与えている。

アメル氏は「インフレ抑制法の存在意義を問うには、共和党が議会を支配している必要があり、世論調査ではその可能性が非常に低いことが示されている」と説明。「インフレ抑制法では低炭素技術への民間資金投入を支援する枠組みがあり、共和党を支持する州や地区も雇用創出の恩恵を受けている」と指摘した上で、「現在のトレンドのシナリオより悪化することは想定していない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カザフスタン、アブラハム合意に参加へ=米当局者

ビジネス

企業のAI導入、「雇用鈍化につながる可能性」=FR

ビジネス

ミランFRB理事、0.50%利下げ改めて主張 12

ワールド

米航空各社、減便にらみ対応 政府閉鎖長期化で業界に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの前に現れた「強力すぎるライバル」にSNS爆笑
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 6
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 9
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中