ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、米株高と円安で 買い一巡後こう着

2024年09月12日(木)12時17分

 9月12日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比985円85銭高の3万6605円62銭と、8営業日ぶりに反発した。写真は都内で8月撮影(2024 ロイター/Willy Kurniawan)

[東京 12日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比985円85銭高の3万6605円62銭と、8営業日ぶりに反発した。前日の米国株高や為替のドル高/円安方向が支えとなり、幅広い業種で買いが先行した。買い一巡後は次第にこう着感が強まり、市場では戻りの鈍さを指摘する声が聞かれた。

日経平均は565円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時1253円高の3万6873円37銭まで上昇した。主力株が軒並み大幅高となり、日経平均を押し上げた。買い一巡後は1000円ほど高い水準でもみ合った。 

日経平均は前日までの7営業日で3081円下落したため、足元では下げ幅の3分の1も戻せていない。市場では、来週に日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるほか、ドル/円の不安定な値動き、日米選挙の行方など「様々な不透明要因が重なり戻りが鈍い」(みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジスト)との見方があった。

ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、信越化学工業など指数寄与度の高い銘柄が軒並み上昇し、5銘柄で日経平均を約477円押し上げた。トヨタ自動車は2.75%高だった。半面、第一三共、東京建物は売られた。

東証株価指数(TOPIX)は1.91%高の2578.99ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9841億1100万円。東証33業種では全業種が上昇、電気機器、非鉄金属、海運、機械、精密機器、などが値上がり率上位だった。 

11日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)では前月からの伸び鈍化が示され、米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退した。指標を受けて、米長期金利は小幅に上昇し、ドル高/円安が進行、米主要3株価指数は上昇した。 

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1472銘柄(89%)、値下がりは145銘柄(8%)、変わらずは25銘柄(1%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 3
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ」が物議...SNSで賛否続出
  • 4
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 9
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 10
    高市首相の「台湾有事」発言、経済への本当の影響度.…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中