午前の日経平均は反発、米株高と円安で 買い一巡後こう着
9月12日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比985円85銭高の3万6605円62銭と、8営業日ぶりに反発した。写真は都内で8月撮影(2024 ロイター/Willy Kurniawan)
[東京 12日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比985円85銭高の3万6605円62銭と、8営業日ぶりに反発した。前日の米国株高や為替のドル高/円安方向が支えとなり、幅広い業種で買いが先行した。買い一巡後は次第にこう着感が強まり、市場では戻りの鈍さを指摘する声が聞かれた。
日経平均は565円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時1253円高の3万6873円37銭まで上昇した。主力株が軒並み大幅高となり、日経平均を押し上げた。買い一巡後は1000円ほど高い水準でもみ合った。
日経平均は前日までの7営業日で3081円下落したため、足元では下げ幅の3分の1も戻せていない。市場では、来週に日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるほか、ドル/円の不安定な値動き、日米選挙の行方など「様々な不透明要因が重なり戻りが鈍い」(みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジスト)との見方があった。
ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、信越化学工業など指数寄与度の高い銘柄が軒並み上昇し、5銘柄で日経平均を約477円押し上げた。トヨタ自動車は2.75%高だった。半面、第一三共、東京建物は売られた。
東証株価指数(TOPIX)は1.91%高の2578.99ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9841億1100万円。東証33業種では全業種が上昇、電気機器、非鉄金属、海運、機械、精密機器、などが値上がり率上位だった。
11日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)では前月からの伸び鈍化が示され、米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退した。指標を受けて、米長期金利は小幅に上昇し、ドル高/円安が進行、米主要3株価指数は上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1472銘柄(89%)、値下がりは145銘柄(8%)、変わらずは25銘柄(1%)だった。