ニュース速報
ビジネス

ECB、大きな衝撃なければ近く利下げ 物価予想通り緩和=総裁

2024年04月17日(水)02時23分

4月16日、 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁(写真)は、ECBが6月に利下げするとの見通しについて、エネルギー価格やインフレ率に悪影響を及ぼす地政学的状況にさらなる後退がないことを前提としていると述べた。ロンドンで2019年5月撮影(2024年 ロイター/Hannah McKay)

[フランクフルト/パリ/ヘルシンキ/ニューヨーク 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は16日、大きなサプライズがない限り、ECBは近いうちに金利を引き下げると述べた。

ラガルド総裁はCNBCに対し、インフレはECBの予測通りに緩和しているとし、中東情勢の緊迫で商品価格は今のところほとんど影響を受けていないと指摘。「われわれの予測通りにディスインフレが見られている」とし、「追加的な衝撃が発生しない限り、制約的な金融政策を緩和する時期が比較的近いうちに来る」と述べた。

ビルロワドガロー仏中銀総裁も訪問先のニューヨークで「大きな衝撃やサプライズがない限り、6月初めに最初の利下げを決定し、その後は現実的かつ機動的に段階的に金利を引き下げていくべきだ」と語った。

一方で中東情勢の緊張がエネルギー価格やインフレに長期的な影響を及ぼす場合、ECBは利下げペースを調整できる立場にあると指摘。そのペースは経済データの流れによって決まり、会合ごとに厳密に決定されるとした。

レーン・フィンランド中銀総裁は、ECBが6月に利下げするとの見通しについて、エネルギー価格やインフレ率に悪影響を及ぼす地政学的状況にさらなる後退がないことを前提としていると指摘。ECBは先週、6月の利下げに道を開いたが「これは例えば(中東やロシアの情勢など)地政学的な状況、従ってエネルギー価格に、さらなる後退がないことを前提としている」と述べた。

一部のECB当局者がすでに6月の利下げ後の追加利下げの必要性に言及していることについては「ECBは特定の金利にあらかじめ手を縛られることなく、最新の情報に照らして会合ごとに金利を決定する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米地裁、FRB議長の召喚状差し止めの判断維持 検察

ワールド

イラン上空で米戦闘機撃墜、乗員1人を救助 対イラン

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

米政権、「脱獄不能」アルカトラズ監獄再開へ予算 ア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 10
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中