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米CB消費者信頼感、9月は2カ月連続で低下 物価上昇や政局懸念

コンファレンス・ボード(CB)が26日発表した9月の米消費者信頼感指数は103.0と8月改定値の108.7(106.1から上方修正)から低下した。物価上昇や政局を巡る懸念を背景に2カ月連続で低下した。市場予想は105.5だった。(2023年 ロイター/Mark Makela)
[ワシントン 26日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が26日発表した9月の米消費者信頼感指数は103.0と8月改定値の108.7(106.1から上方修正)から低下した。物価上昇のほか、政府機関閉鎖のリスクが高まる中、政局を巡る懸念を背景に2カ月連続で低下した。市場予想は105.5だった。
CBのチーフ・エコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は「消費者が引き続き物価全般、特に食料品とガソリンの上昇に頭を悩ませていることが示された」と指摘。「消費者はまた政治情勢や金利上昇への懸念も表明した。消費者心理の落ち込みは全ての年齢層で見られ、特に世帯収入5万ドル以上の消費者の間で顕著だった」と述べた。
現況指数は147.1と、前月の146.7からやや上昇。一方、期待指数は73.7と、83.3から低下した。
雇用情勢については、職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する指数が13.6。前月は13.2だった。
物価情勢については、向こう12カ月の期待インフレ率が5.7%。前月も5.7%だった。
ブリーン・キャピタル(ニューヨーク)のシニア・エコノミック・アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「労働市場に対する見方が改善したことで現況指数がやや上向いたものの、政府機関が閉鎖されるリスクなどを踏まえ期待指数が低下し、全体的な信頼感は予想を下回った」と述べた。