ニュース速報

ビジネス

米12月住宅着工8.2%減、1年超ぶり大幅マイナス 記録的寒波の影響か

2018年01月19日(金)02時50分

[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日発表した2017年12月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比8.2%減の119万2000戸だった。16年11月以来、1年超ぶりの大幅なマイナスだった。市場予想は127万5000戸だった。一戸建て住宅が大幅に落ち込んだ。

月末に記録的な寒波に見舞われたことが影響したとみられる。

11月の着工件数は当初発表の129万7000戸から129万9000戸へ上方改定された。

17年通年では前年比2.4%増の120万2100戸と、07年以来の高水準だった。底堅い労働市場を背景に住宅需要は大きく、12月の落ち込みは一時的とみられる。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「12月の住宅着工は寒波の影響で落ち込んだものの、今後天候が暖かくなるにつれ、急速に持ち直す見込み」と述べた。

ただ建設業者は引き続き、労働者や用地の不足に直面している。木材の値上がりも難点だ。17日に公表された1月の住宅建設業者指数は前月につけた18年ぶりの高水準から低下した。向こう6ヵ月間の住宅購入者の動きを示す指数と、同期間の販売見通しの指数が低下した。

住宅着工件数の内訳は、市場で最も大きなシェアを占める一戸建て住宅が11.8%減の83万6000戸だった。南部と北東部、中西部で減少した。西部は横ばいだった。

変動が大きい集合住宅は1.4%増の35万6000戸だった。

着工件数の先行指標となる建設許可の件数は0.1%減の130万2000戸。マイナスとなったものの、着工件数は上回ったことから、住宅建設が向こう数カ月間で持ち直すことを示唆する。内訳は、一戸建て住宅が1.8%増、集合住宅は3.9%減だった。

17年通年の許可件数は4.7%増の126万3400戸と、07年以来の高水準だった。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金の強気相場続く、1オンス=2600ドルがピーク=

ワールド

米共和党対中強硬派、華為への販売全面阻止を要求 イ

ビジネス

世界のワイン需要、27年ぶり低水準 価格高騰で

ワールド

米国務省のアラビア語報道官が辞任、ガザ政策に反対
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中