ニュース速報

ビジネス

米スタバ、シュルツCEOが退任へ 後任はジョンソンCOO

2016年12月02日(金)10時32分

 12月1日、米コーヒーチェーン大手スターバックスは、ハワード・シュルツ最高経営責任者が退任すると発表した。写真は昨年3月、ワシントン州シアトルで開かれた年次株式総会で撮影(2016年 ロイター/David Ryder)

[1日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスは1日、ハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。

後任には、来年4月3日付でケビン・ジョンソン最高執行責任者(COO)が昇格する。

シュルツ氏はCEO退任後、常勤会長として高級コーヒー豆を扱う「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」事業に専念する。

スターバックスは声明で、シュルツ氏は「リザーブ」ブランドの店舗設計や世界展開、同社の社会的活動に軸足を移すと明らかにした。

投資家が同社の成長鈍化を懸念する中でCEO退任が発表されたことから、1日の米株市場引け後の取引で、同社の株価は3.9%下落している。

スターバックスは7月、シュルツCEOが「リザーブ」ブランド店舗の開発や長期の事業成長に取り組むため、日常業務から離れると明らかにしていた。

シュルツ氏に対する株主の評価は高い。スターバックスの株価は同氏がCEOに復帰した2008年に10ドルを割り込んでいたが、昨年末には60ドル台まで上昇し、最高値を更新した。

一方、シュルツ氏の後任となるジョンソンCOOは2009年からスターバックスの取締役会に在籍しているが、長年技術畑を歩んできた経歴を持つ。

ヘッジアイ・リスク・マネジメントのアナリスト、ハワード・ペニー氏は「(ジョンソン氏に)小売り業界の経験がないことは将来的に問題となる可能性がある」と指摘する。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金総書記、新誘導技術搭載の弾道ミサイル実験

ワールド

アフガン中部で銃撃、外国人ら4人死亡 3人はスペイ

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、25年に2%目標まで低下へ=E

ビジネス

米国株式市場=ダウ終値で初の4万ドル台、利下げ観測
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 10

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中