ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=ダウ終値で初の4万ドル台、利下げ観測など追い風

2024年05月18日(土)06時35分

米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。2022年11月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。経済指標を受け連邦準備理事会(FRB)の年内利下げ観測が裏付けられる中、ナスダック総合とS&P総合500種も今週は力強く上昇した。

ダウは前日、取引時間中に史上初めて4万ドル台に乗せていた。 この日は4万0003.59ドルで取引を終了。一時は4万0010.88ドルまで上げた。

週足ではナスダックとS&Pが4週間、ダウが5週間連続で上昇した。

この日はS&P500の11セクターのうち8セクターが上昇。エネルギー株が上昇した一方、テクノロジー株が大きく下げた。

トゥルーイスト・アドバイザリー・サービス(アトランタ)の共同最高投資責任者、キース・ラーナー氏は「これまでの動きを消化する日になった」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、FRBが9月に利下げに着手する確率は68%。

プラム・ファンズ(ウィスコンシン州マディソン)の最高経営責任者兼ポートフォリオ・マネージャー、トム・プラム氏は 「インフレを巡り、今週はさまざまなシグナルが飛び交った」と指摘。「来週は米半導体大手エヌビディアの決算発表が市場の大きな動意になる可能性がある」と述べた。

個別銘柄では、半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)が1.1%高。マイクロソフトがクラウドコンピューティングの顧客に、AMDの人工知能(AI)半導体によるプラットフォームを提供する計画を発表した。

オンライン掲示板運営レディットは10%高。レディットは前日、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIとの提携を発表。レディットのコンテンツをチャットGPTに提供する。

一方、ミーム株のゲームストップは約20%安。第1・四半期の純売上高が前年同期比で減少するとの見通しを示した。

米取引所の合算出来高は約156億株。直近20営業日の平均は約117億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.18対1の比率で上回った。ナスダックでは1.09対1で値下がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 40003.59 +134.21 +0.34 39911.7 40010.8 39858.8

2 8 6

前営業日終値 39869.38

ナスダック総合 16685.97 -12.36 -0.07 16708.4 16726.4 16613.8

9 1 4

前営業日終値 16698.32

S&P総合500種 5303.27 +6.17 +0.12 5303.10 5305.45 5283.59

前営業日終値 5297.10

ダウ輸送株20種 15501.43 -59.49 -0.38

ダウ公共株15種 951.42 +1.46 +0.15

フィラデルフィア半導体 4983.03 -34.52 -0.69

VIX指数 11.99 -0.43 -3.46

S&P一般消費財 1454.92 +7.05 +0.49

S&P素材 579.79 +4.89 +0.85

S&P工業 1059.01 +1.28 +0.12

S&P主要消費財 834.43 -2.14 -0.26

S&P金融 704.84 +4.26 +0.61

S&P不動産 242.76 -0.02 -0.01

S&Pエネルギー 721.66 +9.72 +1.36

S&Pヘルスケア 1703.00 +2.71 +0.16

S&P通信サービス 297.29 +1.46 +0.49

S&P情報技術 3897.20 -18.73 -0.48

S&P公益事業 365.85 +0.04 +0.01

NYSE出来高 9.79億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38755 + 15 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 38745 + 5 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中