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欧州委員長、EU首脳にTTIP支持あらためて要請へ
5月30日、欧州委員会のユンケル委員長は、来月の欧州連合(EU)首脳会議で、米国との間で交渉が進められている環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)について支持するようあらためて訴える意向であることが分かった。写真は2015年10月、ブリュッセルで(2016年 ロイター/Francois Lenoir)
[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は、来月の欧州連合(EU)首脳会議で、米国との間で交渉が進められている環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)について支持するようあらためて訴える意向であることが分かった。
TTIPについては、EU加盟28カ国を代表する欧州委員会、およびオバマ米政権は年内に交渉を取りまとめたい考え。ただEU内では反グローバル化団体や消費者団体などから反対の声が上がっており、米国との均衡の取れた貿易協定の締結を優先事項に掲げてきたユンケル委員長は一部EU首脳が示しているTTIPに対する批判的な考えに苛立っているとされている。
報道官は記者会見で「(TTIP締結に向けた)コミットメントを示すなら、われわれは一枚岩であることを示す必要がある」と指摘。
そのうえで、ユンケル委員長はEU首脳はTTIP交渉で何を主張したいのか明確に示す必要があるとし、6月28─29日のEU首脳会議で欧州委の責務を再確認するとの意向を示したと述べた。
前月に結果が公表された世論調査では、TTIPに対する支持がドイツと米国で大きく低下した。