ニュース速報

ビジネス

米国株式市場は上昇、「利上げできるほど景気改善」との声

2016年05月28日(土)06時42分

 5月27日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。写真はFRBのイエレン議長。マサチューセッツ州で同日撮影(2016年 ロイター/Brian Snyder)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が「今後数カ月」で追加利上げが適切になるだろうと発言したことで、米経済は再び利上げできるほど改善していると受け止められた。

最近、早期利上げの可能性に言及する金融政策当局者が相次いでいるが、イエレン議長の発言は、その中でも最も重要なものと受け止められている。6月か7月の利上げを見込む投資家が増えている。

CMEグループによると、議長の発言を受けて、市場が織り込む6月の利上げ確率は30%から34%に上昇した。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は6月14-15日に開かれる。

S&Pの主要10部門が全て値上がりした。電気通信サービス<.SPLRCL>と金融<.SPSY>が全体をけん引した。

こうした中、ゲーム小売りチェーン世界最大手のゲームストップは3.9%下落した。足元の四半期の収益と利益が市場予想を下回るとの見通しが嫌気された。

週間ベースでも、全ての指数が上昇した。S&Pは約2.3%、ダウは約2.1%上昇し、それぞれ3月以来の大幅な伸びとなった。ナスダックは約3.4%高で、2月以来の大きな伸びとなった。

この日は連休を控え薄商いだった。週明け30日はメモリアル・デーで米国は休場となる。米取引所の合算出来高は56億株にとどまり、直近20営業日の平均である71億株を下回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ2034で下げ974だった。ナスダックは上げ1905で下げ896だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17873.22 +44.93 +0.25 17826.85 17873.22 17824.73 <.DJI>

前営業日終値 17828.29

ナスダック総合 4933.51 +31.74 +0.65 4904.05 4933.51 4902.50 <.IXIC>

前営業日終値 4901.77

S&P総合500種 2099.06 +8.96 +0.43 2090.06 2099.06 2090.06 <.SPX>

前営業日終値 2090.10

ダウ輸送株20種 7772.28 +49.59 +0.64 <.DJT>

ダウ公共株15種 656.28 +0.99 +0.15 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 695.71 +4.13 +0.60 <.SOX>

VIX指数 13.12 -0.31 -2.31 <.VIX>

S&P一般消費財 629.44 +3.04 +0.49 <.SPLRCD>

S&P素材 295.58 +0.07 +0.02 <.SPLRCM>

S&P工業 483.85 +1.12 +0.23 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 541.75 +0.65 +0.12 <.SPLRCS>

S&P金融 320.43 +2.24 +0.71 <.SPSY>

S&Pエネルギー 499.38 +0.24 +0.05 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 821.20 +4.16 +0.51 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 166.24 +1.02 +0.62 <.SPLRCL>

S&P情報技術 732.65 +4.11 +0.56 <.SPLRCT>

S&P公益事業 246.77 +0.58 +0.24 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.36億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 16930 + 110 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 16910 + 90 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ナスダック、上半期新規株式公開でNYSE圧倒 大型

ビジネス

ドルの世界基軸通貨の地位「すぐには揺るがず」、中銀

ワールド

日米豪印、重要鉱物供給網の多様化で協力へ クアッド

ワールド

トランプ減税・歳出法案が上院通過、下院採決も難航か
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 3
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    世紀の派手婚も、ベゾスにとっては普通の家庭がスニ…
  • 7
    あり?なし? 夫の目の前で共演者と...スカーレット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中