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米国株式市場は続落、ダウとS&P週間で最悪の年明け

2016年01月09日(土)09時08分

 1月8日、米国株式市場は続落して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所で同日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[8日 ロイター] - 8日の米国株式市場は続落して取引を終えた。年明けの米国の株式相場は、原油安の進行や世界経済の鈍化懸念で株式相場は不安定な展開が続いており、この日発表された底堅い米雇用統計も株価続落を止めることができなかった。

ダウ工業株30種平均<.DJI>は167.65ドル(1.02%)安の1万6346.45ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数<.SPX>は21.06ポイント(1.08%)安の1922.03。ナスダック総合指数<.IXIC>は45.80ポイント(0.98%)安の4643.63だった。3指数とも取引終盤に下げが加速した。

週間でダウは約6.2%、S&Pは約6.0%のマイナスと、年明け最初の5営業日としては過去最大の落ち込みとなった。ナスダックも約7.3%のマイナスだった。

8日発表された昨年12月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数が前月から29万2000人増え、失業率も5%で安定したことを受け、米国株式市場は上昇して始まったが、最終的にはマイナス圏に落ち込んで取引を終えた。S&Pは主要10部門全てがマイナス圏で取引を終えた。

原油価格は下げ止まらず、北海ブレント原油は週間で約10%値を下げた。S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は8日、約1.3%低下した。

投資家の不安心理の度合いを示すとされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ・インデックス(VIX指数)<.VIX>は8.08%上昇の27.01と、終値で昨年9月28日以来の高水準になった。

8日の騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ2092で上げ980(2.13対1)だった。ナスダックは下げ2018で上げ812(2.49対1)だった。

米取引所の合算出来高は約89億株で、直近20営業日の平均である73億株を大幅に上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 16346.45 -167.65 -1.02 16519.17 16651.89 16314.57 <.DJI>

 前営業日終値 16514.10

ナスダック総合 4643.63 -45.80 -0.98 4722.02 4742.57 4637.85 <.IXIC>

 前営業日終値 4689.43

S&P総合500種 1922.03 -21.06 -1.08 1945.97 1960.40 1918.46 <.SPX>

 前営業日終値 1943.09

ロイター
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