ニュース速報

ビジネス

少子高齢化・人口減への対応を調査=日銀さくらリポート

2015年10月19日(月)15時18分

 10月19日、日銀は、四半期ごとに公表している「地域経済報告(さくらリポート)」で、少子高齢化や人口減少に対する各地の企業の取り組みについて調査した結果をまとめた。写真は、日銀、5月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 日銀は19日、四半期ごとに公表している「地域経済報告(さくらリポート)」で、少子高齢化や人口減少に対する各地の企業の取り組みについて調査した結果をまとめた。

需要減や人手不足による廃業といった課題がある中で、高齢者向け事業への新規参入など新たなニーズを掘り起こすため積極的に対応する企業の声を多数集めた。

人手不足については「若年層の採用に注力しているが思うように確保できない」(多くの支店)、「給与水準引き上げなどを進めているにも関わらず、人員確保につながっていない」(札幌、仙台、金沢支店など)との声が聞かれた。「人手不足の深刻化が今後の事業の制約になる」(多くの支店)、「後継不足による廃業が見られる」(青森、京都、熊本支店など)などと指摘している。

一方で、「国内需要の縮小が、訪日外国人の新規需要獲得の契機になっている」(名古屋、熊本支店)、「シニア需要獲得に向けた新たな戦略を展開する好機」(札幌、前橋、松本支店など)、「自動化・省人化につながる開発・販売のきっかけとなっている」(甲府、京都、高松支店)とも指摘。ゲーム業界でのシニア向け娯楽サービスやデイサービス事業、タクシー会社による介護タクシーサービスへの新規参入などの動きも紹介している。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 7
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中