ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ユーロ/ドルは12年ぶり安値、ドル全面高の展開

2015年03月11日(水)07時07分

 3月10日、ニューヨーク外為市場では、ドルは対ユーロで約12年ぶり、対円で約8年ぶりの高値を付けるなど全面高の展開となった。2013年8月撮影(2015年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日のニューヨーク外為市場では、ドルは対ユーロで約12年ぶり、対円で約8年ぶりの高値を付けるなど全面高の展開となった。米連邦準備理事会(FRB)が年央にも利上げに踏み切るとの見通しで、ドルが買われた。

一方ユーロは、欧州中銀(ECB)が前日に国債買い入れを開始し、ユーロ圏の国債利回りが低下する中、全面安となった。

ユーロ/ドルは終盤まで売られ続け、2003年4月以来の安値となる1.06925ドルに下落。終盤も1.42%安の1.0700ドルで取引されている。ユーロ/円も2013年8月以来の安値に沈み、129.48円を終盤につけた。

ギリシャ債務問題もユーロの重しとなった。ドイツ銀行は9日付のリサーチ・ノートで、ユーロ/ドルは年末までにパリティの1.0000ドル、2016年末までに0.90ドル、17年末までに0.85ドルに下落するとの予想を示している。

ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は2003年9月以来の高値を更新し、直近は1.03%高の98.589。

ドル/円は2007年7月以来の高値の122.04円をアジアの取引時間帯に付けたが、ニューヨーク市場の終盤はほぼ横ばいの121.135円となっている。

ドル/スイスフランは、1月15日にスイス国立銀行(中銀、SNB)がユーロ/スイスフランでの1.20フランの防衛ラインを撤廃して以来初めて、1.0000フランのパリティに戻した。終盤は1.32%高の0.99895フラン。

最近の米指標とドル高について、Chapdelaine Foreign Exchange(ニューヨーク)のマネジング・ディレクターのダグラス・ボースウィック氏は「米経済指標はFRBによる2015年中の利上げの支援要因となっているようだ」とし、先週の雇用統計はFRBに年内の利上げを促す強い内容だったとの認識を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米欧、ガザ停戦に向けイスラエルへの圧力足りず=トル

ワールド

ブラジル洪水の死者143人、降雨続く

ワールド

英、記録的な冬期豪雨で主要穀物の自給率低下=シンク

ビジネス

中国、超長期特別国債発行開始へ 17日から
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 5

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 6

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 9

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 10

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中