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イラン戦争が引き起こすエネルギー危機が、50年前の石油危機とは異なる理由

A New Kind of Oil Shock

2026年4月14日(火)18時15分
ラバ・アレズキ (フランス国立科学研究センター教授、ハーバード大学ケネディ行政大学院上級研究員)
エネルギー価格は高騰している(写真はイメージ)

エネルギー価格は高騰している(写真はイメージ) Jonathan Raa-shutterstock

<50年前の石油ショックとは規模も条件もまるで別物。影響はより長期に及びはるかに深い傷痕を残す>

開戦から既に6週間以上。イラン戦争によって、世界の石油市場は過去数十年で最大の混乱に陥っている。

【動画】イラン戦争は我々の「財布」にどのような影響を与える?

原油価格は高騰し、イランがホルムズ海峡を封鎖したことで世界の石油消費量の20%、海上原油取引の約25%が影響を受けている。停戦が一時的に成立しても、損害は世界経済に甚大で長期的な影響を与えるとみられている。


現在の状況を、1970年代の石油ショックになぞらえる見方もある。あのときも同じように、中東の地政学的な危機が引き金となった。

第1次石油ショックのきっかけは、73年10月6日にエジプトとシリアがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けたことで始まった第4次中東戦争だ。このときOPEC(石油輸出国機構)は原油の減産と、イスラエルを支援したアメリカやオランダなどへの禁輸措置を実施。原油は世界的な供給不足に陥り、価格は翌年にかけて約4倍に跳ね上がった。

第2次石油ショックが起きたのは、イラン革命があった79年。屈指の産油国だったイランの生産量が急減し、原油価格は約3.5倍に上昇した。

今の原油価格の上昇は、70年代の石油ショックほどではないように見える。だが、単純な比較は危険だ。震源地は同じ中東だが、70年代と今の危機には大きな違いがある。

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