イラン戦争、トランプを泥沼に引きずり込む「5つの罠」
The 5 Iran War Traps Trump Must Avoid
4)エネルギーの罠
エネルギーの罠とは、世界のエネルギー供給網が米国の暗黙の安全保障義務と化し、しかもそれを完全には保証できない状況を指す。
トランプは自国の経済を守るため、世界のエネルギー安全保障を最終的に支える立場に追い込まれている。かつてのようにタンカーや航路の安全を守るだけでなく、原油やガス市場を揺さぶるような攻撃や威嚇まで抑止しなければならなくなっている。
そのために同盟諸国や地域パートナーの協力も求めているが、戦争に直接巻き込まれることを恐れる英国やフランスなどは、イランとの正面衝突のリスクを取ることに消極的だ。
この罠の本質は、ミサイル、ドローン、機雷、サイバーなどの手段を駆使するイランとその代理勢力のほうが、米国がすべての拠点を防衛するよりも速く、そして多くの場合より低コストでエネルギーの流れを攪乱できる点にある。そして市場は不確実性を即座に織り込む。
米国はホルムズ海峡および湾岸全体で高コストのエネルギー防衛を続けるしかないが、それでも完璧には守れず、失敗すれば同盟国の信頼も同時に失う。





