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ネパール

Z世代の蜂起が政権を倒した――ネパールでラッパー政治家が率いる新党が圧勝した理由

Shah Raps, Nepal Claps

2026年3月17日(火)19時28分
ビスワス・バラル

強烈な存在感を放つ両者がそろって首相の座を要求する事態になれば、選挙前の約束──シャーが首相として政権運営を担い、ラミチャネは党の基盤強化に集中する──が崩壊しかねない。

国際的には、シャーは比較的有利な環境を引き継ぐことになる。インドはRSPの勝利を好意的に受け止めているようだ。オリ政権との関係が悪化するなか、インドはオリ率いる統一共産党の勢力低下を望んでいた。


一方、中国は新体制に懐疑的かもしれない。シャーの選挙区内で進行している中国資本の工業団地プロジェクトが公約からあからさまに省かれており、これをインドへの配慮と勘繰る声もある。また中国は伝統的に、ネパールに強力な共産党勢力が存在する状況を好んできた。現在、同国の主要な共産主義勢力は全て弱体化している。

アメリカについては、Z世代の蜂起にCIAが関与したとの噂もあるが、主な関心事はネパールの安定および中国への接近阻止だ。その意味で、アメリカの利害はインドの利害と重なる面が多い。

さまざまな思惑があるとはいえ、ネパールの3つの主要関係国──インド、中国、アメリカ──はいずれも期限内の選挙実施を強く支持していた。3カ国とも、少なくとも当面は安定した政権の成立を歓迎するだろう。

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