最新記事
軍事

中国の砂漠で発見された謎の物体、その正体は「ミサイルの一部」? 中国当局は沈黙貫く

TikToker Finds Chinese Nuclear Missile Part in Desert

2026年2月13日(金)15時00分
マイカ・マッカートニー

専門家の見立ては?

東風31の初期型は2006年ごろに配備が開始された。推定射程は約7000~1万2000キロメートルだ。

核不拡散研究センターのアナリストであるデッカー・エベレスは、動画内の物体は東風31の派生型、東風31Aのシュラウド(弾頭や搭載システムを含む重要部品を発射時の熱や圧力、損傷から保護する先端部のカバー。飛行中に分離して搭載物を露出させる)のように見えると記した。


東風31Aの射程距離は約1万3000キロで、アメリカ本土の大部分を射程に収めている。

東風31Aは単一弾頭またはMIRV(複数個別誘導再突入体。1発の大陸間弾道ミサイルに複数の弾頭を搭載し、それぞれを別々の目標に向けて落下させる仕組み)を搭載可能であり、移動式の発射機や固定式サイロ(地下に恒久的に建設されたミサイル発射施設)から発射できる。

米国防総省は最新の中国軍事力年次報告書において、中国人民解放軍ロケット軍が2024年に、中国北西部の新疆ウイグル自治区のハミ、陝西省の楡林、甘粛省の玉門の3つのサイロ区域(固定式ミサイルサイロが集中的に建設・配備されている地域)で、早期警戒下での反撃能力を強化する取り組みの一環として、東風31系列のミサイルを100基以上配備した可能性が高いとしている。

現在、ドウインから動画は削除されておらず、中国当局がこれを国家安全保障上の懸念と判断しているかどうかは現時点では不明のままだ。

中国は軍事関連の機微な情報を、オンライン上でも厳格に統制している。防衛装備に関わる内容は通常、厳しく監視されている。

砂漠で見つかった謎の物体は、本当にミサイルの一部なのだろうか。

【関連記事】
【動画】ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」
【動画】ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」

ニューズウィーク日本版 習近平独裁の未来
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月17号(2月10日発売)は「習近平独裁の未来」特集。軍ナンバー2の粛清劇は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」強化の始まりか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中が麻薬対策情報交換会合、「実践的な協力推進」で

ビジネス

キリンHD、ヘルスサイエンス事業で初黒字化 時価総

ワールド

台湾の2500億ドル対米投資、企業が「自発的に判断

ビジネス

台湾の2500億ドル対米投資、企業が「自発的に判断
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 8
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中