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台湾侵攻を控えるにもかかわらず軍幹部を粛清...世界を困惑させる習近平の「胸の内」

Cleaning House

2026年2月10日(火)14時20分
ディディ・キルステン・タトロウ (国際問題・調査報道担当)
張又侠

国家機密のアメリカへの漏洩も疑われる張(写真)は実戦経験があり、軍内で支持が高かった FLORENCE LOーREUTERS

<1月、人民解放軍最高指導機関のナンバー2が粛清された。習近平の狙いはどこにある?>

中国国内も、世界各地の観測筋も揺さぶる政治的激震だった。中国国防省は1月24日、軍最高指導機関である中央軍事委員会の制服組トップ、張又侠(チャン・ヨウシア)副主席が重大な規律違反や法律違反の疑いで調査の対象になっていると発表した。同じく中央軍委メンバーで、同様の嫌疑がかかる劉振立(リウ・チェンリー)軍統合参謀部参謀長と共に、同委員会を離れるという。

【動画】元CIA高官が語る、習近平による人民解放軍最高幹部粛清の「真相」

この大事件は、強力なライバルを追い落とすため、習近平(シー・チンピン)国家主席が仕組んだ政治的クーデターなのか。それとも、2013年の習体制発足当初から掲げる反腐敗闘争の新章で、台湾侵攻に備えた人民解放軍強化の取り組みなのか──。


中央軍委メンバーは汚職による解任が続き、今や残っているのは2人。習本人と汚職摘発担当の張昇民(チャン・ションミン)副主席だけだ。あの毛沢東時代でさえ5人いた中央軍委の人数がこれほど減っているのは、習への権力集中が膨れ上がる現状を示唆している。

人民解放軍は、国家ではなく中国共産党の軍だ。だが従来、ある程度の自己裁量権があり、中央軍委は党と軍の接点になっている。

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軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

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