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韓国政治

ドラムからピンクのスマホまで 韓国・李在明、「映える」首脳外交の成果は?

2026年1月27日(火)21時00分
佐々木和義
習近平主席夫妻と自撮りをする李在明大統領

中国の習近平主席夫妻と自撮りをする李在明大統領 울산MBC뉴스 / YouTube

<自撮りと贈り物で距離を縮める李在明外交。問われるのは「映え」より成果だが──>

2026年1月、李在明大統領が繰り広げた矢継ぎ早の首脳外交が国際社会の注目を集めている。中国、日本、イタリアと立て続けに行った会談では、伝統のプレゼント交換に加えて、SNS時代ならではの「自撮り外交」が展開された。李大統領が志向する新しいスタイルの首脳外交は、デジタル時代の外交の可能性と課題を浮き彫りにしている。

李在明大統領は1月4日から7日まで中国を訪問して習近平国家主席らと会談を行った後、1月13日と14日に奈良を訪問して高市早苗首相と会談を行い、1月19日には韓国を訪問したイタリアのジョルジャ・メローニ首相と会談を行った。

北京で加速した「自撮り」と"厚遇"のメッセージ

李在明大統領は昨年11月に韓国南東部の慶州(キョンジュ)で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて訪韓した習近平主席と首脳会談を行い、4月をめどに訪中したい考えを伝えたが、日中葛藤が深まる中、中国側が繰り上げて招待した。

李大統領の訪中では自撮りとプレゼント、また2017年12月に訪中した文在寅元大統領との待遇の違いに注目が集まった。待遇差は出迎えと会食である。

文在寅が訪中した時、朝鮮半島外交の責任者だった孔鉉佑外交部長助理が出迎えると、韓国内で「次官補級の出迎えは冷遇だ」という声が上がった。これに対して今回、李在明夫妻が北京空港に降り立つと閣僚の陰和俊科学技術部長が出迎えた。出迎えが一般的な外交ラインではなく科学技術部長だったことから外交や安保より、経済や産業・科学技術協力に主眼を置いた可能性を示唆すると分析された。

また文在寅大統領の訪中時、中国側が用意した会食は1回だけで「1人飯外交」と揶揄されたが、李在明が臨んだ会食は3回だ。5日の首脳会談後に用意された国賓晩餐会に続いて、翌6日には午前中に中国共産党序列3位の趙楽際常務委員長と会談。その後、序列2位の李強首相と昼食を共にし、同日夜には移動先の上海で次期国家主席候補とささやかれる陳吉寧中国共産党委書記と晩餐を共にした。

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