人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立て続けに粛清した「本当の理由」
Questions Swirl Over Xi’s ‘Coup’ Against Top General
習近平はクーデターを防いだのか?
中国国防部は24日、張又侠と劉振立が「重大な規律違反および法律違反」により調査対象となったと述べた。
その後、人民解放軍の機関紙『解放軍報』が、両名の「重大な」汚職を非難する社説を掲載した。この社説は、習近平自身の承認を得たとみられる。両名の失脚の背景には、政治的な要素が見え隠れする。
同紙は中央軍事委員会内での権限の配分に言及。両名が「中央軍事委員会主席責任制を深刻に踏みにじり、破壊した」と述べた。
他にも、「全軍将兵の団結と前進の政治的・思想的基盤を深刻に損ない、攻撃した」とされ、その調査は「政治的基盤の是正をさらに進め、思想上の毒素と邪悪を一掃する」ためのものだという。
習は、かつて国家防衛相だった李尚福(リー・シャンフー)など、数多くの高官に対して繰り返し粛清を行ってきた。そのため、「習が圧力を受けているのではないか」との憶測が長年にわたり飛び交っていた。
「中国のシステムは非常に硬直的だ」と語るのは、ローマ拠点のシンクタンク、アッピア研究所所長であり、30年間中国に滞在したフランチェスコ・シスチだ。この硬直性ゆえに、「暗黙のルール」が破られると目立つという。
「将軍数十人が降格または調査対象となるような大規模粛清が行われている場合、それは捨て置ける話ではない。極めて重大なことがあったに違いない。だから私は、クーデター未遂があったのではないかと推測した」
あくまで解釈の1つではあるが、シスチの推測が正しければ、習近平の行動は「反クーデター」ともいえる。





