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中国政治

人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立て続けに粛清した「本当の理由」

Questions Swirl Over Xi’s ‘Coup’ Against Top General

2026年1月27日(火)16時50分
ディディ・キルステン・タトロウ(本誌米国版・国際問題担当)
敬礼する習近平以外の中央軍事委員会のメンバーたち

敬礼する習近平以外の中央軍事委員会のメンバーたち。粛清されていないのは一番左の張昇民だけだ(2023年3月11日撮影) GREG BAKER-REUTERS

<人民解放軍内で立て続けに行われた粛清は、台湾侵攻計画や米中関係にも影響を及ぼしかねない>

中国政界に激震が走った。

中国人民解放軍の制服組トップである張又侠(チャン・ヨウシア)中央軍事委員会副主席と、劉振立(リュウ・チェンリー)連合参謀部参謀長が、当局の調査対象となり、職務から外されたのだ。

【動画】元CIA高官が語る、習近平による人民解放軍最高幹部粛清の「真相」

これは、習近平(シー・チンピン)国家主席による、強力なライバルへの反クーデターなのか?それとも、15年にわたる反腐敗キャンペーンの一環として、汚職を一掃し、台湾への武力行使の可能性を排除しない中で、人民解放軍を強化するための動きだったのか?


今回の粛清により、現在の中央軍事委員会の構成員は、習と、その「執行者」である規律検査部門トップの張昇民(チャン・シェンミン)のわずか2人となった。

軍の最高権力機関である中央軍事委員会に、たった2人しかいなくなったというのは、習による極度の権力集中の証左だ。

毛沢東でさえ、軍事委員会には5人のメンバーを置いていた。人民解放軍は中国共産党の軍隊ではあるが、伝統的に一定の自律性も与えられてきた。中央軍事委員会は、共産党と人民解放軍の橋渡し役だ。

また、中央軍事委員会は共産党が政治的統制を貫く場でもある。習近平は中央軍事委員会の主席であり、張又侠はその筆頭副主席、事実上のナンバー2だった。

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