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選挙の次に壊すのは「法」?――トランプが目指す「法を無視できる大統領」とは

U.S. POLITICS

2025年12月26日(金)18時16分
アジズ・ハク (米シカゴ大学教授・法学)

既に移民関税執行局(ICE)の捜査官や州兵部隊が、民主党の支配する都市に投入されている。最高裁がトランプに白紙委任を与えたとき、何が起きるのか。

今後数カ月は、ICEが地方自治体に対する暴力を次第に強化していることを注視すべきだ。露骨な武力行使のせいで、連邦政府に対する住民の態度が和らぐ可能性は低い。


ICEの過激化を考えると、暴力によるデモ弾圧は常態化しかねない。今や予算額で大半の国の軍隊をしのぐICEが、自国で占領軍のように「内なる敵」の鎮圧のための武力行使を正当化するなら、政治的暴力が激化するリスクはさらに上昇する。

別の力の行使も激変する可能性がある。米軍は25年9月から12月15日までに、ベネズエラの「麻薬密輸船」を分かっているだけで25回攻撃し、生存者への追加攻撃も含めて少なくとも95人を殺害した。

こうした攻撃は、民間人を標的とする前例のない軍事力の無差別行使を象徴する(船を拿捕し、乗員の身柄拘束にとどめることもできたはずだ)。

これらは法の適正手続きを無視した処刑であり、攻撃が正当だったとしても、生存者の殺害は国内法でも国際法に照らしても明らかに犯罪である。

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