自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
Shunned by Putin, Syria’s Ex-Dictator Lives in Isolation
プーチンの用済みとなった人間への態度の好例
アサドのロシアでの生活を詳しく見ると、シリアを離れて以降、彼の日常や職務がいかに劇的に変化したかが明らかになる。
アサドとその直系の家族は主にモスクワに居住しており、ときおりアラブ首長国連邦にも出かける。彼らは、モスクワの西に位置する政界の要人や富裕層が多く暮らしている高級ゲーテッドコミュニティ「ルブリョフカ」に住んでいると見られている。
経済的な不安はないものの、家族はロシア政府の監視下で、ほぼ完全な孤立状態にあるという。「とても静かな生活だ。外の世界との接触はほとんど、あるいはまったくない」とアサド家と友人関係にある人物はガーディアンに語る。
また、アサドは、政治に入る前に学んでいた眼科医療の実務を再開しているほか、ロシア語の学習にも取り組んでいる。ある情報筋は「アサドはロシア語を学びつつ、眼科の知識も再習得している。眼科医療はアサドが愛してやまない分野だ。金銭のためではない。シリア内戦以前、ダマスカスで定期的に眼科医療の仕事をしていた」と語る。
観測筋は、将来的にモスクワの富裕層が彼の患者になる可能性もあると見ている。
また、クレムリンに近い情報筋によれば、アサドはもはやロシアでは政治的に無関係な存在と見なされているという。
別の情報筋も、「プーチンは、権力を維持できなくなった指導者に対してほとんど関心を持たない。アサドはもはや影響力のある人物とは見なされておらず、晩餐に招かれるような客ですらない」と述べている。
実際、アサドは旧政権の関係者とはほとんど接触しておらず、宮殿付きの少数の側近たちとのみ連絡を保っているという。





