スクールバスを待つ朝に何が...犬に襲われた男児の今、家族が写真公開
登校前の自宅前で突然の惨事...2匹の犬に襲われ男児が重傷、家族が現状公開 Tracy Moore-GoFundMe
<登校前の朝、自宅前で待っていた男児が突然、2匹の犬に襲われた。耳を失う重傷を負い、家族の生活は一変した>
登校前の何気ない朝が、一家の人生を一変させた。11月20日、母親とともにスクールバスを待っていた男児ロランド君が、自宅のドライブウェイで突然現れた2匹の犬に襲われ、重傷を負った。左耳とこめかみをかまれ、懸命な治療の末、耳の切除を余儀なくされた。
【画像】「この傷を見てほしい...」犬に襲われ耳を失った男児、家族が写真を公開した理由
家族の投稿によると、当時、犬たちは最初はおとなしく見えたという。しかし、ロランド君が母親に抱きつこうとした瞬間、状況は一変。犬が突然襲いかかり、混乱の中で男児は転倒し、激しく泣き出した。
母親はとっさに我が子をかばい、必死に安全な場所へ逃れようとしたが、その際、1匹の犬がロランド君の左耳と側頭部に噛みついた。耳は肩に垂れ下がるほどの深刻な損傷を受けたという。
ロランド君はその後、1週間にわたり入院。耳の再建を目指し、ヒルを用いた治療を含むあらゆる医療措置が講じられたが、医師団の尽力もむなしく、感謝祭前日に左耳の切除手術が行われた。家族は感謝祭当日に退院したが、「以前の生活には戻れない」と心境を語っている。
現在、ロランド君は義耳を装着できる年齢に達しておらず、少なくともあと2年待つ必要がある。身体的な傷だけでなく、精神的な影響も深刻で、夜驚症やパニック発作、犬への強い恐怖心に悩まされているという。自宅で飼っている犬に対しても恐怖を感じる状態だ。
襲った犬2匹はその後捕獲され、安楽死処分となった。しかし、飼い主側に適切な保険がなく、犬の予防接種も期限切れだったことから、ロランド君と母親は狂犬病の予防治療も受けることになった。
さらに、法的な問題も家族を苦しめている。大手法律事務所を含む複数の弁護士が、保険未加入を理由に案件の受任を断っており、対応可能な弁護士には高額な着手金が必要だという。医療費に加え、心理療法や法的費用が重くのしかかっている。
家族は「ロランドに、身体的にも精神的にも、そして法的にも正義を得る機会を与えたい」とし、治療費、カウンセリング費用、弁護士費用を賄うため、支援を呼びかけている。
「どんなに小さな支援でも、私たち家族にとって大きな意味を持つ」と家族は訴えている。この事件は、住宅地における動物管理のあり方や、被害者支援の制度について、改めて課題を投げかけている。
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