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銃撃事件

ホワイトハウス近くで州兵2人が銃撃され重体 アフガン出身の容疑者を拘束――「攻撃は予見されていた」と州兵

DC Shooting: Two National Guard Members Shot Near White House, Suspect Identified

2025年11月27日(木)10時25分
アマンダ・カストロ、ハンナ・パリー

ロサンゼルスでの任務を終えたばかりの州兵たちは11月26日、ワシントンD.C.で起きた致命的な襲撃について、「怒りを感じるが、驚きはなかった」と語った。

彼らは、今年初めにホワイトハウスの命令でカリフォルニア州内の移民取り締まり支援に動員されていた。今回の事件は、軍の国内任務が拡大されるなかで「予想された結果」だったと語っている。

「こうなると思っていた」と話すのは、イラク従軍経験を持ち、今夏ロサンゼルスに派遣されたベテランの州兵。彼を含む複数の兵士が、軍本来の任務とは異なる不安定な状況に投入されていることに不満を表明した。

移民捜査に恐怖と困窮を訴える住民たち

同日、ロサンゼルスで開催された米議会の公聴会では、南カリフォルニア在住の数十人が、連邦移民捜査の影響について証言した。マスクを着けた捜査官に取り押さえられた体験や、飲食物を与えられないまま拘束された事例、家族と数カ月引き離されたケースなどが語られた。

証言者には移民だけでなく、米国市民や地方政府の関係者も含まれていた。国境警備隊や移民・関税執行局(ICE)の作戦について、「人種的プロファイリング」や「権限の濫用」だと非難の声が相次いだ。人種的プロファイリングとは、容疑の有無にかかわらず、肌の色や出自を理由に標的にされる行為を指す。

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