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台風25号が甚大な被害...フィリピンで114人死亡、勢力増しベトナムへ

2025年11月6日(木)13時50分
台風カルマエギによる大洪水の後、フィリピン・セブ市バカヤンで倒壊した車。2025年11月4日撮影。ロイター/エロイサ・ロペス

台風カルマエギによる大洪水の後、フィリピン・セブ市バカヤンで倒壊した車。2025年11月4日撮影。ロイター/エロイサ・ロペス

フィリピン当局によると、台風25号(カルマエギ)による死者が6日に114人に達した。さらに127人が行方不明となっている。同国中部に大きな被害をもたらした台風は勢力を強めながらベトナムに向かって進んでいる。

ベトナムのザライ省では、当局が大雨と強風により低地で洪水が発生する可能性があると警告しており、日中に約35万人が避難する見込みとなっている。

フィリピンで最も被害の大きかったセブ州では、洪水が引いて倒壊した家屋や横転した車両、がれきで埋まった道路などが現れ、破壊の規模が明らかになった。

フィリピンでは4日の台風上陸前に20万人以上が避難した。

フィリピン国防省傘下の民間防衛局の当局者は地元ラジオで、「現在の課題はがれきの撤去だ。行方不明者の所在を確認するためだけでなく、救援活動を進めるためにも、直ちに行う必要がある」と語った。

台風25号はフィリピンの監視区域を抜けたものの、ミンダナオ島の東で発生した暴風雨が台風に発達し、来週初めに影響を及ぼす可能性が懸念されている。

一方、ベトナムでは避難や救助活動、復旧作業を支援するため、当局が数千人の兵士を動員した。

ベトナムの航空当局によると、ダナンの国際空港を含む8つの空港で運航に影響が出る可能性がある。

[ロイター]


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