若者が高校封鎖、小学校教師も職場離脱...フランスで財政緊縮巡りデモやスト、参加者数は100万人?
9月18日、フランスでは、バイル前内閣の財政緊縮計画の撤回と社会保障支出の拡大を求めて教職員、鉄道、医療関係者がストライキに入った。写真はデモに参加する高校生ら。9月18日、パリで撮影(2025年 ロイター/Tom Nicholson)
フランスでは18日、バイル前内閣の財政緊縮計画の撤回と社会保障支出の拡大を求めて教職員、鉄道、医療関係者がストライキに入った。10代の若者たちも数十校の高校を数時間にわたって封鎖した。
労組CGTを率いるソフィー・ビネ氏は「怒りは計り知れない。今日のルコルニュ首相へのメッセージは『予算を決めるのは街頭だ』というものだ」と語った。
CGTは100万人がストとデモに参加したと発表。一方、当局は参加者の数をその半分程度と見積もっている。
現場周辺では衝突もあったが、政府が懸念していたほど暴力は見られなかった。
ルタイヨ内相はパリでのデモ行進終了直後に行われたブリーフィングで「ほとんど全ての行進やデモが好ましい環境下で行われたことを強調したい」と述べた。
この日は全国で小学校教師の3人に1人がストに参加。パリではほぼ2人に1人が職場を離脱した。
地方鉄道は大きな影響を受けたが、高速鉄道(TGV)はおおむね運行されたという。
パリでは、缶ビールや石を投げつけるデモ隊を鎮圧するため、警察が催涙弾を使用する場面もあった。
ナントやリヨンなどでも抗議デモが行われ、フランスメディアによると小規模な衝突で3人が負傷した。
内務省によれば、180人以上が逮捕された。警察と憲兵隊約8万人が配備され、機動隊、ドローン(無人機)、装甲車も出動した。







