防衛費をGDP比3.5%以上とするNATOの新目標...達成できている国は?
8月28日、 北大西洋条約機構(NATO)が6月の首脳会議で合意した防衛費の新たな目標について、現時点で達成しているのは加盟32カ国のうちポーランドなど3カ国にとどまっていることがNATOが公表した最新の推計で明らかになった。写真はNATOのロゴ。ワシントンで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
北大西洋条約機構(NATO)が6月の首脳会議で合意した防衛費の新たな目標について、現時点で達成しているのは加盟32カ国のうちポーランドなど3カ国にとどまっていることが、28日にNATOが公表した最新の推計で明らかになった。
新たな目標はGDP比は3.5%。加盟国でGDP比が最も高いポーランド(4.48%)と、これに次ぐリトアニア(4%)、ラトビア(3.73%)だけが目標をクリアしている。
GDP比2%という2014年に設定した以前の目標は、昨年段階で10カ国余りが未達だったが、今年は全ての加盟国の防衛費が2%ないしそれ以上になった。
NATOのルッテ事務総長は27日、加盟国の防衛支出拡大を評価した一方、せっかく投じた資金を軍事力増強へ有効活用することが大事だと力説。「キャッシュだけで安全保障は提供されない。抑止力は(GDP比)5%にすることでなく、潜在的な敵対勢力と戦う能力によって生まれる」と語った。







