最新記事
ウクライナ戦争

ロシアの新型ドローンの部品は100%中国製――ウクライナ当局発表

Russia Drones Equipped With Chinese Technology Raise Eyebrows

2025年7月24日(木)18時51分
ブレンダン・コール
クレムリンの習近平とプーチン

モスクワを訪れ、80回目の対独戦勝記念日を祝う習近平(左)とプーチン(5月9日、クレムリン)Sputnik/Mikhail Metzel/Pool via REUTERS

<ウクライナ戦争で対ロシア支援はしていないはずの中国と中国企業。しっかりロシアに加担していることが明らかになった>

ウクライナへの攻撃を激化させているロシアの新型ドローンに、中国企業の部品が含まれていることが報道で明らかになった。中国はかねてから、ロシアへの軍事支援を否定してきた。

ウクライナ国防情報局(DIU)は、ロシア軍が使用する新たなドローンを特定したと発表した。このドローンは、イラン製「シャヘド136」に似ているが、ずっと小型だという。

DIUによれば、このドローンの部品の半数近くが中国のCUAVテクノロジー1社のものだった。同社は2022年10月、軍事利用を防ぐため、ウクライナおよびロシアへの製品供給を制限すると発表していた。

本誌はCUAVテクノロジーにコメントを求めている。

ロシアはウクライナのインフラ攻撃を激化させるなかで、ドローン生産を強化している。

ロシア・タタールスタン共和国カザン近郊の工場を映したプロパガンダ映像では、これを世界最大級のドローン製造拠点と紹介。ドイツ国防省は、11月までにはひと晩で2,000機を発射できるようになるだろうと警告している。

中国はこれまで、ロシアへのドローンや兵器用の部品の供給を否定してきたが、今回の報告が事実であれば、ロシアを支援した国にも制裁を科す二次制裁の実効性にも疑問が投げかけられることになる。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、11月CPIが予想下回る 

ビジネス

トランプ氏、FRB議長候補のウォラー理事と面会 最

ワールド

トランプ氏、大麻規制緩和の大統領令に署名 分類見直

ワールド

米政権、ICC判事2人に制裁 イスラエルへの捜査巡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 9
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中