最新記事
対米感情

アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本の順位に大変動、意外な下落率1位はお隣のあの国

Map Shows Where Trump is Loved and Loathed Around the World

2025年7月10日(木)16時10分
マシュー・トステビン(本誌シニアエディター)、ジョン・フェン
アメリカ国旗とトランプ大統領

トランプは世界情勢を引っ掻き回し、各方面からヘイトを集めているが Phil Mistry-shutterstock

<ピュー・リサーチ・センターが発表したデータによると、多くの国でアメリカへの好感度が下がっている一方、好感度が上がっている国もあるようだ>

ピュー・リサーチ・センターはアメリカを除く24カ国の2万8000人以上の成人を対象に調査を実施した。

この調査により、トランプ政権下のアメリカのリーダーシップに対する世界の意識が複雑化し、ますます二極化していることが浮き彫りになった。


フランス、英国、ドイツ、韓国、日本といったアメリカの主要同盟国では、過半数がトランプの国際情勢への対応に否定的な意見を抱いている一方、インドやイスラエルのように肯定的な意見を持つ国もある。

【画像】アメリカへの好感度変化上昇ランキング

同調査によると、アメリカへの好感度は5カ国で上昇した一方、残り19カ国では低下した。中でもメキシコ、スウェーデン、ポーランド、カナダなどでは20ポイント以上減少した。

また、トランプの印象については、多くの回答者が「傲慢」(80%)、「危険」(65%)と回答、「正直」と回答した者は28%と少数にとどまった。一方、18カ国では過半数の回答者がトランプを「強いリーダー」とも回答した。

【グラフ】各国のトランプの印象

他にも、トランプを「世界のリーダーとして信頼できるか」という問いに対し、24カ国中19カ国で、「あまり信頼できない」または「全く信頼できない」と否定的な回答をした回答者が過半数を占めた。

「多少信頼できる」もしくは「とても信頼できる」と肯定的な回答をした者の割合は、メキシコでわずか8%と最低を記録、カナダも22%にとどまった。一方、ナイジェリアは79%と最高を記録したほか、ケニアも64%となるなど、アフリカの主要経済国では、肯定的な回答が多数を占めた。

アフリカ以外でも、イスラエルでは69%、インドでは52%が肯定的な回答をしている。ヨーロッパではハンガリーのみ、過半数(53%)が肯定的な回答をした。

【グラフ】「トランプを世界のリーダーとして信頼できるか」という質問への各国の回答

本誌はホワイトハウスにコメントを求めている。

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-インタビュー:USスチール、28年実力利益2

ビジネス

再送-〔アングル〕日銀総裁、12月利上げへシグナル

ワールド

ロ軍、ドネツク州要衝制圧か プーチン氏「任務遂行に

ビジネス

米ISM製造業景気指数、11月は48.2に低下 9
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カニの漁獲量」が多い県は?
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 9
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中