最新記事
イラン・イスラエル紛争

米軍が動く! 空中給油機の大移動、バンカーバスター搭載可能なB2ステルス爆撃機のスタンバイ――狙いはイランか

'Unprecedented Mass Deployment' of Warplanes Across Atlantic Fuels Fears of US War on Iran

2025年6月19日(木)18時54分
ブレット・ウィルキンズ

ロイター通信によると、アメリカは既に相当規模の部隊を中東に有している。中東地域には4万人近い米兵が展開し、ミサイル迎撃を支援する防空システムや戦闘機、艦船も配備していると報じる。

米国防総省は5月、インド太平洋地域の基地に配備していたB2爆撃機を別の最新鋭のB2 Spirit ステルス爆撃機と交代させた。ここは、中東での作戦展開を行う上で理想的な位置にあると考えられている基地だ。

新たに配備されたB2 Spiritは大型のバンカーバスター(地中貫通爆弾)を搭載でき、専門家はこれらがイランの核関連施設に対する攻撃に使用される可能性があると分析している。

イランはイスラエルによる爆撃への報復として、イスラエルの複数の都市に無差別とみられるミサイル攻撃を行っており、一連の攻撃でイスラエル側ではパレスチナ系住民や女性、子どもを含む少なくとも24人が死亡し、数百人が負傷している。

16日にイスラエルによる爆撃を受けて死者が出たと報じられたイランの国営メディアは同日、イランが「イスラエルの領土に対する史上最大の、かつ最も激しいミサイル攻撃の準備を進めている」と報じた。

一方で、イラン政府はアメリカが「攻撃しない」と保証するならば戦闘終結に向けた交渉に応じる意思があると繰り返し示唆している

しかしその後、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は米ABCニュースに対して、イスラエルはイランへの爆撃を継続すると宣言。報道されているイラン側の申し出は「アメリカを騙すための嘘だ」と一蹴した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、首都ワシントンに州兵派遣 警察を連邦政

ワールド

エア・インディア、米印首都結ぶ便一時停止 機材不足

ワールド

ノルウェーSWF、イスラエル資産運用契約を解約 ガ

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と「手探り」の会談へ 領土交
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 2
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋…
  • 7
    「靴を脱いでください」と言われ続けて100億足...ア…
  • 8
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 10
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中