ハメネイ師暗殺「却下」...トランプ大統領がイスラエルに自制促す

6月15日、トランプ米大統領がここ数日に、イランの最高指導者ハメネイ師(写真)を殺害するというイスラエルの計画を却下していたことが分かった。テヘランで5月撮影(2025年 ロイター/Office of the Iranian Supreme Leader/WANA)
トランプ米大統領がここ数日に、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害するというイスラエルの計画を却下していたことが分かった。米政権高官2人が15日、ロイターに明らかにした。
高官によると、イスラエルがイランに対する先制攻撃に踏み切った13日以降、米とイスラエルは緊密に連絡を取り合っている。イスラエル側がハメネイ師を殺害するチャンスがあると伝えてきたが、トランプ氏は却下したという。トランプ氏自身が却下の意向をイスラエル側に表明したかは不明。
高官は、イランがまだ米国人を殺害していないと指摘し、「そういう事態になるまで、指導者を狙うという話にはならない」と語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は15日、フォックス・ニュース・チャンネルのインタビューで、ロイターの報道について質問され「ありもしない会話に関する虚偽の報道はたくさんある」と指摘した上で、「しかしこれだけは言える。われわれはやるべきことをやるということだ。米国は自国にとって何が良いことかが分かっていると思う」と述べた。


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