マスクのロシア亡命?狙いはスペースX?...トランプとマスクの対立でほくそ笑むプーチン
Putin Incentivizes Space Investors After Elon Musk's Russia Asylum Floated
ロシアの宇宙プロジェクトの目玉「ラスベット」とは
プーチンは以前から、ロシアの宇宙産業に非政府系資金を呼び込む必要性を訴えてきた。
ロシアの国営通信社、タス通信は6月6日、プーチンが「戦略発展・国家プロジェクト評議会」で、いつになったら民間資金が宇宙産業に投じられるのかをロスコスモス(ロシア連邦宇宙局)のドミトリー・バカノフ長官に尋ねたと報じた。
他国が宇宙分野に民間資金を活用している現状を踏まえ、プーチンは「投資した金をどのように回収されるかを民間部門が理解できなければ、民間企業による投資は生まれない」とした。
これに対し、バカノフは、ロシアの宇宙プロジェクトとして、通信サービスを提供するスターリンクに相当する「ラスベット」の開発が進められていると述べた。さらに、2026年から高解像度の衛星画像を販売する計画もあり、そのための法的枠組みもすでに整備されているという。
イズベスチヤ紙によると、バカノフは以前、ロシアには1000基以上の衛星を打ち上げる計画があること、その衛星の中には「ラスベット」用の886基のインターネット衛星も含まれることを述べた。加えて、無人機を制御するための衛星も100基以上配備される予定だという。
本誌はこの件についてロスコスモスにコメントを求めている。