トランプの法を無視した移民排斥を最高裁が容認...数十万人の一時保護が即座に剝奪、巨額の罰金も
Trump Ramps Up Attacks on the System
その間にもトランプ政権は、またしても非合法的な強制送還を行った。20日朝、ミャンマーとベトナム出身の少なくとも2人が南スーダンに追放された。南スーダンは内戦が続き深刻な人道危機にある。
裁判所の書類によれば、米政府が2人に通知したのはわずか1日前。難民認定に関する「信憑性のある恐怖」を主張する機会も与えられず、1人は英語能力が限られているにもかかわらず英語の強制送還通知書を渡されたと、2人の弁護士は主張している。
追放先についても混乱があったようだ。ベトナム出身の男性の妻は弁護士へのメールで、「夫と、ラオス、タイ、パキスタン、韓国、メキシコ出身者で構成されるグループが、彼らの意思に反して南アフリカかスーダンに送られるのではないかと心配している」と伝えていた。
当局の措置は、マサチューセッツ州のブライアン・マーフィー連邦地裁判事の命令に明確に違反している。マーフィーは4月に、移民を母国以外の第三国に追放する際は、不服申し立ての時間を与えるなど正当な手続きを踏まえるように命じていた。
数十万人が保護を失う
5月初めにもマーフィーはトランプ政権に対し、「非市民が理解できる言語で」最初に書面による通知を行わず、「非市民が恐怖に基づく保護の主張を行うための十分な機会を与えることもなく」移民を第三国に強制送還しようと試みてはならないと、再び警告を発していた。