最新記事
トランプ政権

トランプ政権・予算削減案で環境政策に影響も...「誰もが本当にひどいと感じている」

2025年5月5日(月)08時32分
2024年9月、カリフォルニア州オレンジ郡の山火事

米国で山火事が今年も壊滅的な被害をもたらすと予測されている中で、トランプ米政権が進める政府職員の大規模削減の影響により、環境保護局(EPA)の科学者らが開発した大気汚染を測定するセンサーが、事実上使えなくなったことが分かった。写真は、山火事を消火する空中給油機。2024年9月、カリフォルニア州オレンジ郡で撮影(2025年 ロイター/ Mike Blake)

米国で山火事が今年も壊滅的な被害をもたらすと予測されている中で、トランプ米政権が進める政府職員の大規模削減の影響により、環境保護局(EPA)の科学者らが開発した大気汚染を測定するセンサーが、事実上使えなくなったことが分かった。事情に詳しい3人が明らかにした。

このセンサーは「コリブリ」という名称で、靴箱ほどの大きさがある。山火事が起きた際にはドローン(無人機)に取り付けて煙の中を飛行すれば大気汚染の状況や、煙が人の健康に及ぼす影響を調査できる。


しかし、トランプ政権がEPAの研究開発部(ORD)を閉鎖する見通しになり、コリブリを含めた全米の幅広い研究の将来が危ぶまれている。

米下院科学・宇宙・技術委員会が確認した内部文書によると、ORDの職員約1200人のうち最大75%が解雇される可能性がある。ORDの閉鎖は、トランプ大統領が掲げたEPA予算の65%を削減する計画の一環となる。

ORDに所属する職員宛に1日送られた電子メールによると、2日午後に集会が開かれる。ロイターがこのメールを確認した。

3人の情報筋によると、コリブリに携わる主要スタッフの解雇が間近に迫っているため、運営が停止される見込みだ。

山火事の研究に携わるアイダホ大のレダ・コブジール教授はロイターに対し、コリブリに関わっているスタッフはこの分野で世界を主導しているとして「彼らの技術とツールは、他の誰にもできない煙の調査で極めて重要な役割を果たしている」と称賛した。

地方自治体
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インテル、アイルランド工場持ち分49%をアポロから

ワールド

トランプ氏、国民向け演説でイラン戦争巡り「目的達成

ビジネス

英中銀総裁、市場が利上げ織り込み過ぎとけん制 成長

ビジネス

米スペースXがIPO申請、 21日にアナリスト説明
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中