最新記事
トランプ2,0

トランプ=マスクの連邦職員200万人解雇の脅しに、DEIの「equality」さえ危ないと書き込みから削除するリベラルエリートの悲哀

Deep State Fights Back Against Trump

2025年2月5日(水)20時17分
ジェームズ・ビッカートン

彼らは伝統的な抵抗のシンボルを避ける。その代わりに、星とホッチキスのイメージ、そして銃所持の権利をもじった「Come and take it(取れるものなら取ってみろ)」というスローガンをあしらった奇想天外な旗を団結の中心にしている。別のスローガン「立場を守れ。辞めるな」も広く共有されている。ある投稿は、このスローガンを繰り返して「私たちは国内外の脅威から憲法を守ることを誓った」と主張し、人気を博している。

Feds, do not give in, do not give up. Do not resign.
byu/No_Lawyer5152 infednews

「取れるものなら取ってみろ」は、19世紀半ばにアメリカとメキシコがテキサスを奪い合ったとき、アメリカ軍がメキシコ軍に対して「この大砲を奪えるものなら奪ってみろ」と言ったことに由来するという。ただし大砲ではなく日常的な事務用具ホッチキスを使ったところが今回の抵抗の特質を表している。

トランプと彼の支持者に言わせると、ディープステートを構成するのは、進歩主義に傾いた連邦政府職員。彼らは、誰がホワイトハウスと議会を支配しようとも、官僚機構を操って実質的な権力を行使し続けている。歳出が高すぎると批判し、連邦政府機関は政府への信頼を回復するために、国民のニーズにもっと応える必要があると主張する。

 

共和党のジム・バンクス上院議員(インディアナ州選出)も、ディープステートを批判するトランプ支持者のひとりだ。

「アメリカ国民が圧倒的にトランプに投票したのは、政府の無駄を根絶し、ホワイトハウスに常識を取り戻すという彼の公約のためでもある」と、バンクスはNBCニュースに語った。「36兆ドルの国家債務を抱えるトランプ政権が、税金が無駄なく使われるよう、約束通り責任をもって努力することを歓迎する」

ビジネス
暮らしの安全・安心は、事件になる前に守る時代へ。...JCBと連携し、新たな防犯インフラを築く「ヴァンガードスミス」の挑戦。
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トルコ中銀、1%利下げ インフレ警戒で緩和ペース減

ワールド

米、アルゼンチン産牛肉の輸入枠を4倍に拡大へ 畜産

ビジネス

米関税、英成長を圧迫 インフレも下押し=英中銀ディ

ビジネス

米9月中古住宅販売、1.5%増の406万戸 7カ月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中