最新記事
アメリカ

トランプ大統領、ガザのパレスチナ人受け入れをヨルダンとエジプトに要求...両国の反応は?

2025年1月27日(月)10時36分
ガザ

トランプ米大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で荒廃したパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人を受け入れるようにヨルダン、エジプトに要求した。写真は、ガザ北部に避難したパレスチナ人。2025年1月にガザで撮影(2025年 ロイター/Mohammed Salem)

トランプ米大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で荒廃したパレスチナ自治区ガザのパレスチナ人を受け入れるようにヨルダン、エジプトに要求した。一方、ハマスはこれを拒否し、ヨルダンとエジプトも拒絶している。

トランプ氏は記者団に対し、ヨルダンのアブドラ国王と25日に電話会談をしたとして「ガザは本当に壊滅的状況だ。だから(ガザの)人々を引き受けてほしいと言った」と説明。さらに「私はエジプトにも(ガザの)人々を引き取ってもらいたい」とし、エジプトのシシ大統領と26日に話すと言及した。

一方、ヨルダンのサファディ副首相兼外相・移民相は、ガザからのパレスチナ人移住に反対する姿勢は「断固たるもので、揺るぎない」と記者団に語った。欧米の支援を受けているパレスチナ自治政府のアッバス議長も、パレスチナの通信社WAFAを通じて「私たちの人々は揺るぎなく、祖国を離れることはない」との声明を出した。

エジプト外務省もトランプ氏の要請を拒否した。

受け入れ要請が一時的な解決策なのか、それとも長期的な解決策なのかとの質問に対し、トランプ氏は25日に「どちらもあり得る」と答えた。

ヨルダンには既に数百万人のパレスチナ人が住んでおり、エジプトには数万人が居住しているが、両国や他のアラブ諸国はガザのパレスチナ人が自国に移住することを拒否している。

編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ブラジルの対米輸出、全体の35.9%に50%関税適

ワールド

米が対カナダ関税35%に引き上げ、カーニー首相「失

ビジネス

印マルチ・スズキ、4─6月期は予想外の増益 輸出好

ワールド

IMF理事会、アルゼンチン向け融資20億ドルの実行
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 8
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中