最新記事
新型コロナウイルス

トランプ新政権で、コロナ「中国の責任」追及が再開する可能性

CAN TRUMP ELUCIDATE COVID’S ORIGIN?

2025年1月20日(月)16時30分
ブラマ・チェラニ(インド政策研究センター教授)

パンデミック再来を阻止せよ

中国の責任をめぐる党派間の対立は今も続く。民主党は昨年12月、共和党主導の下院特別小委員会が発表した報告書に異議を唱えた。武漢研究所からウイルスが流出した可能性が高いと結論付けた報告書の方法論に誤りがあるというのがその理由だ。

新型コロナウイルスの発生源の究明に失敗すれば、中国が責任逃れをするだけではない。世界が新たなパンデミックを阻止する能力も阻害されることになる。


だが、トランプ新政権が真相究明を再開する望みはある。新政権には、ロバート・ケネディJr保健福祉長官や国立衛生研究所(NIH)のジェイ・バタチャリヤ所長など、新型コロナウイルスの一般的な見方に懐疑的な人物が起用されている。

効果的に調査を行うには、アメリカは十分な透明性を確保する必要がある。NIHは2014年以降、武漢研究所に資金を提供していたのだが、それは「機能獲得研究」に関するアメリカの規制が厳しかったからだ。機能獲得研究とはウイルスの遺伝子を操作し、感染力や毒性を強化するなど性質を変更するもので、NIHはこれが危険な研究であることを認識していた。

国務省が武漢研究所の安全管理の甘さを複数回にわたって指摘した後もNIHは資金提供を続け、ようやく資金提供を止めたのはパンデミックが起こってからだった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

1月米雇用、13万人増と1年超ぶり大幅増 失業率4

ワールド

米テキサス空港の発着禁止解除、対無人機システム巡る

ビジネス

26年度の米財政赤字は1.853兆ドルに拡大の見通

ワールド

ロシア、米主導「平和評議会」初の首脳会合に不参加=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 10
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中