イスラエルが空爆で、ヒズボラを32年間率いた指導者ナスララ師を殺害 イランにも大打撃
9月28日、イスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派の民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したと発表した。写真はレバノンの首都ベイルート南郊への攻撃。28日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)
イスラエル軍は28日、レバノンのイスラム教シーア派の民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したと発表した。レバノンの首都ベイルート南郊にあるヒズボラの本部を27日に空爆した。
ヒズボラもナスララ師の死亡を確認した。ヒズボラと後ろ盾であるイランにとって大きな打撃となる。
ヒズボラは声明で、ガザとパレスチナを支援し、レバノン市民を守るためイスラエルとの戦いを続けるとした。ナスララ師がどのようにして殺害されたのかは明らかにしていない。
ナスララ師はイランの支援を受けるヒズボラを32年間率いて勢力を拡大し、イランの影響力を中東全域に広げる役割を担ってきた。
イラン国営メディアによると最高指導者のハメネイ師は声明で、イスラム教徒に対しイスラエルと対峙するレバノンとヒズボラへの支援を呼びかけた。
イスラエル軍は、別の最高幹部アリ・カラキ氏も殺害したとしている。軍は声明で「ヒズボラの指揮官らが本部で活動し、イスラエル国民に対するテロを画策する中で攻撃を実施した」と発表した。地下にいたナスララ師を狙って本部を空爆し、アリ・カラキ氏のほか他の司令官も殺害したという。
イスラエル軍は27日、ヒズボラ本部を空爆したと発表していた。
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