最新記事
米大統領選

米有権者、過激思想に強い懸念 バイデン氏にやや有利

2024年2月28日(水)10時55分
ロイター

11月の米大統領選を控えて、米国の有権者にとって「政治的な過激思想ないし民主主義への脅威」が最も重大な懸念材料に浮上していることが、ロイター/イプソスの最新の世論調査で明らかになった。写真はサウスカロライナ州レーンの工場で製造された米国旗。22日撮影(2024年 ロイター/Evelyn Hockstein)

11月の米大統領選を控えて、米国の有権者にとって「政治的な過激思想ないし民主主義への脅威」が最も重大な懸念材料に浮上していることが、ロイター/イプソスの最新の世論調査で明らかになった。

米大統領選は共和党最有力候補のトランプ前大統領が2021年の議会占拠事件などで抱える4件の起訴を政治的な動機によるものだと強弁するなど強硬な態度を続けており、今回の調査は民主党のバイデン大統領にとってやや有利な結果となった。

 

調査は23─25日に実施。米国にとって最大の問題を尋ねたところ、「政治的な過激思想ないし民主主義への脅威」との回答が21%でトップだった。以下は「経済」(19%)と「移民」(18%)が続いた。

民主党員では44%が過激思想を最大の懸念に挙げ、2位の経済(10%)を大きく上回った。共和党員では最大の懸念は移民との回答が38%とトップで、過激思想を挙げたのは13%だった。無党派では約33%が過激思想を最大の懸念と回答。2位が移民(約20%)で経済は3位だった。

過激思想への対応の評価では、「バイデン氏の方が優れている」との回答が全体の34%で、「トランプ氏の方が優れている」の31%を上回った。

一方、バイデン氏の支持率は37%で、前月から1%ポイント低下して大統領在任中で最低に近い水準だった。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界最高の投手
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月18日号(11月11日発売)は「世界最高の投手」特集。[保存版]日本最高の投手がMLB最高の投手に―― 全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の2025年

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

豪州とインドネシア、新たな安全保障条約に合意

ワールド

EXCLUSIVE-豪中銀、金融政策が制約的か議論

ワールド

トルコ軍用機墜落、兵士20人死亡

ワールド

円安、マイナス面が目立ってきたのは否定しない=片山
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中