ロシア軍のスターリンク端末「アラブから」、ウクライナが公表

2月13日、ウクライナ軍の主要通信手段である米スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」の端末がロシア軍に渡っているとみられる問題で、ウクライナ国防省情報総局はロシア側が端末をアラブ諸国で購入していると明らかにした。写真は2023年3月、ウクライナ・ドネツク州に設置されたスターリンクの端末(2024年 ロイター/Lisi Niesner)
ウクライナ軍の主要通信手段である米スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」の端末がロシア軍に渡っているとみられる問題で、ウクライナ国防省情報総局は13日、ロシア側が端末をアラブ諸国で購入していると明らかにした。傍受したロシア兵2人の会話で分かったという。
情報総局高官によると、ロシア兵は1台当たり約20万ルーブル(約2200ドル)で調達することを話し合っていた。スターリンクは2022年2月のロシアの侵攻開始後からウクライナ側に提供されているが、当局者によると、ロシア側も徐々に頼りにするようになっている。
情報総局は、ロシア軍がウクライナ国内の占領地でスターリンクを使っていると発表していた。ただ、スペースXはロシア側への端末売却を否定。ロシア政府も使用を認めていない。


アマゾンに飛びます
2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠か
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら