最新記事
シーレーン

世界の海上貿易量の約5%の貨物が通航「パナマ運河」、水不足により通航可能量が減少

2024年1月25日(木)10時29分
キャサリン・オズボーン(フォーリン・ポリシー誌中南米担当)
国庫も干上がるパナマ運河の深刻な水不足

パナマ運河は底が見えている状態(2023年) WALTER HURTADOーBLOOMBERG/GETTY IMAGES

<中米のパナマ運河で、通航船舶隻数が減少。原因は気候変動に絡む水不足。イエメンのフーシ派による船舶攻撃で、スエズ運河へのアクセスも妨げられるなか、世界のシーレーンで混乱が続く>

最近の報道によれば、パナマ政府は対策として最大20億ドル規模の改修プロジェクトを検討中。ダムや水路を建設して、運河に水を供給する湖の貯水量を増やす計画だ。

巨額の改修予算は、温暖化適応策のコストを浮き彫りにしている。

パナマ運河の水位低下は今後も続く可能性がある。

通常時、世界の海上貿易量の約5%に相当する貨物が通航する同運河は、パナマにとって最大の収入源だ。

昨年11月の降雨で、水不足はある程度解消されたものの、通航可能量は現在も通常時を下回る。

以前、1日当たりの通航数は最大約38隻だったが、今や24隻にとどまっている。

パナマ運河だけではない。

イエメンのイスラム教シーア派組織フーシ派が紅海で船舶を攻撃しているせいで、スエズ運河へのアクセスも妨げられている。

世界のシーレーンは混乱続きだ。

From Foreign Policy Magazine

ニューズウィーク日本版 教養としてのミュージカル入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、対イラン作戦「ほぼ完了」 想定より早く

ビジネス

米国株式市場=反発、イラン作戦「ほぼ完了」とのトラ

ワールド

米ロ首脳が電話会談、イラン情勢など協議=ロシア大統

ワールド

米、ロシア原油への制裁緩和を検討 世界原油高に対応
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 8
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 9
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 10
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中