最新記事
北朝鮮

金正恩「核爆弾使用も含めいかなる攻撃にも対応する準備を」 北朝鮮、2024年は偵察衛星3基打ち上げへ

2023年12月31日(日)16時27分
ロイター
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、5日間にわたる党中央委員会拡大総会の締めくくりにあたり「韓国全土の平和」に向け、必要なら核爆弾使用も含め、いかなる攻撃にも対応する準備を軍に命じた。KCNA - REUTERS

北朝鮮は、2024年に偵察衛星を新たに3基打ち上げるほか、軍事用ドローン製造、核・ミサイル戦力の強化、潜水艦や電子戦能力増強などの方針を示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が31日報じた。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、5日間にわたる党中央委員会拡大総会の締めくくりにあたり、来年の経済、軍事、外交政策方針を説明。「敵がわれわれを侵略しようとする無謀な動きにより、朝鮮半島でいつでも戦争が起こり得ることは既成事実となっている」と指摘。「韓国全土の平和」に向け、必要なら核爆弾使用も含め、いかなる攻撃にも対応する準備を軍に命じた。

11月の米大統領選挙に向けて北朝鮮は、軍事的な圧力を継続して影響力の確保を狙うとみられている。梨花女子大学(ソウル)のレイフエリック・イーザリ教授は、「挑発行為で米国の次期政権から何を得られるか見極めようとしている可能性がある」と述べた。

米国は韓国との軍事演習拡大や核兵器搭載の潜水艦配備を進めているが、金総書記はこのような兵器配備を見過ごすことはできないとし、韓国は米国の「軍事前方基地と核兵器庫」へと完全に変貌したと語った。

その上で、「敵の対決的な軍事行動を見れば、戦争という言葉は抽象的概念ではなく現実になっている」とし、核開発を推し進め、米国に対抗する国々とより深い関係を築くしかないとの認識を示した。

韓国との統一の可能性を排除し、韓国に対する方針と方向性を根本的に変えなければならないとも述べ、韓国は国防と安全保障で完全に米国に依存する植民地化された国だと非難した。

また、金属、化学、電力、機械、鉄道輸送などの面で経済を支援し、小麦施設を近代化して生産量を増強すると確約した。重要な政策目標の一つとして教育機関での科学技術研究への投資を挙げた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

UAE、米主導のホルムズ護衛に参加の可能性 協議継

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、2月は1.8%上昇 インフレ

ワールド

イスラエル外相、イランとの戦い「すでに勝利」、目標

ワールド

トランプ氏訪中延期、イラン情勢受け 習氏との会談5
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 6
    「目のやり場に困る...」グウィネス・パルトロウの「…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 9
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 8
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中