<親ロシアのチェチェン兵士たちは、民間軍事会社「ワグネル」の反乱後、ウクライナの激戦地にも派遣されるようになったという>

ウクライナで戦っている親ロシアのチェチェン人兵士が、携行式ロケット弾(RPG)を使用した際、不注意によりバックブラスト(後方噴射)が仲間の兵士を直撃してしまう様子を捉えたとみられる動画が、インターネット上で拡散されている。

■【動画】統制は取れているのか? RPGのバックブラストが直撃して倒れるチェチェン人兵士

     

動画には、砲撃の音が鳴り響く中で一人のチェチェン人兵士が叫び声を上げ、その向こうで別の兵士が肩に担いだRPGを発射する様子が映っている。その直後、RPGを発射した兵士の後ろにいた兵士が、バックブラストの直撃を受けたようで地面に倒れ込む様子も、カメラは映し出している。この兵士はその後、仲間の兵士たちがいる塹壕に這っていった。

本誌はこの動画が撮影された日時や場所、動画に映っているチェチェン系兵士たちの身元について、独自に確認を取ることはできていない。この件についてロシア国防省にコメントを求めたが、返答はなかった。

親ロシアのチェチェン兵たちは、ロシアがウクライナに軍事侵攻した当初から、ロシアのために戦ってきた。ロシア南部チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の盟友とされており、これまでもウクライナでの戦争においてロシアへの支持を表明してきた。

ワグネルの戦闘員に代わる存在

これまで専門家はチェチェン人の兵士たちについて、前線には動員されておらず、浄化部隊や憲兵としての役割を果たしているとの見方を示してきた。しかしその後、カディロフは、チェチェン兵がロシアの民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員に代わって、バフムトなどの激戦地に配備されることになると述べている。

チェチェン人の兵士やチェチェン系の義勇兵の中には、ウクライナ軍に参加してロシア軍と戦っている者もいる。ウクライナの国防省は7月に入ってから、親ウクライナのチェチェン人部隊が、ウクライナ国内でロシア軍のトラックを待ち伏せする様子を捉えたとする動画をインターネット上で共有した。

米サンディエゴ州立大学のミハイル・アレクセーエフ教授(政治科学)は本誌に対して、多くのチェチェン人義勇兵が、ロシアとチェチェン共和国の非情な体制に対する「長年の不満」からウクライナの前線に向かったと指摘していた。ソビエト連邦の崩壊後、チェチェンは戦争に巻き込まれ、ロシアからの分離独立を目指したものの、再びモスクワの支配下に置かれることになった。

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チェチェン特殊部隊が既にバフムトで作戦展開か
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