最新記事
海外旅行

女性が声を荒げただけで罪に問われる世界的観光地はどこ?アメリカ人インフルエンサーが陥った無知の罠

Influencer Facing Jail in Dubai 'in Panic Mode and Afraid,' Mom Says

2023年7月19日(水)21時59分
クロエ・メイヤー

理不尽な要求に対しアレンが反論するとレンタカー会社の従業員は攻撃的になり、彼女を怒鳴りつけて建物の外に追い出したという。アレンは怒鳴り返した。それが罪だという。報道によれば、ドバイでは女性は声を荒げるだけでも懲役刑になりかねない。

「娘は恐怖でパニック状態になっていた」と、バクスターは言う。

 
 
 
 

レンタカー会社の従業員はドバイ警察にアレンを訴えた。「最初に大声を上げたのはこの男で、しかも、娘から金を脅し取ろうとしていたのに」、とバクスターは言う。

警察は、従業員に向かって怒鳴り返すアレンが映った防犯ビデオを持ち帰ったという。

運命を待つばかり

「娘がこれほどストレスを感じているのを見たことがない」と、バクスターは言う。「娘はストレスを隠そうとしているが、ビデオ通話をしていればわかる」「娘はただ、無事にアメリカに帰って、仕事に戻りたいだけなのに」。

バクスターは、海外にいる外国人を支援するロンドンの組織「デテインド・イン・ドバイ」に助けを求めた。

この団体のCEOを務めるラダ・スターリングは7月17日、シーラ・ジャクソン・リー下院議員やテッド・クルーズ上院議員などアレンが住むテキサス州選出の議員たちに、「アレンが砂漠の刑務所に収監される前に助けて欲しい」と要請した、と本誌に語った。

アレンは民泊施設から出られず、ただ運命の知らせを待っている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中