最新記事
北朝鮮

イギリス英語を話す「11歳少女YouTuber」──金正恩の新プロパガンダ戦略とは?

Kim Jong Un Is Using Child YouTubers To Spread North Korean Propaganda Online: Report

2023年5月9日(火)12時54分
ケント・メイジング
ソンア

ソンアの紹介する平壌ライフはばら色 @SALLYPARKSSONGACHANNEL7794/YOUTUBE

<長年、金一族に仕えてきたエリート外務官僚一族の娘が、イギリス英語で語った内容について>

北朝鮮のイメージアップのため、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が新たなプロパガンダ戦略を採用し始めた。用いる武器は......10代の少女ユーチューバーたちだ。

インターネットが制限され、世界で最も孤立した謎の国である北朝鮮を「繁栄した国」として遊園地、ウォーターパーク、アイスクリームショップなどを紹介する少女の1人は、ソンア、別名サリー・パークスと呼ばれる11歳のユーチューバー。

ピンク色とたくさんの本に囲まれた平壌の自宅で「平壌は美しくて最高の都市」と、ソンアは流暢な英語で語る。YouTubeチャンネルの登録者数はすでに3万人を超え、動画再生回数は50万回を超えている。

【動画】イギリス英語を話す、11歳の「北朝鮮少女YouTuber」ソンア

「私が住んでいる平壌は、とても美しく壮大な都市です。行ったことはありますか? ここに来たら、きっと驚くはずです」と2022年4月にアップされた最初の動画で語っている。

幼少の頃から母親に英会話を習っていたことや、好きな本が『ハリー・ポッター』であることを語っているほか、科学技術殿堂ウォーターパーク、小児病院を訪れている動画も紹介している。

この少女ソンアはロンドンの北朝鮮大使館の外交官の娘であり、祖父も北朝鮮の外務省のパク・ミョングク(朴明国)、曾祖父は金一族に仕えた軍司令官のリ・ウルソル(李乙雪)であるとされる。

【写真】ソンアの曾祖父・李乙雪の葬儀に参列する金正恩(2015年)

同じく10代のユーチューバーであるユミは、金正恩体制のもとで北朝鮮がチャンスに満ちた国となっていると称賛し、アイスクリーム店やジムを満喫する動画を投稿。お店の冷凍庫からアイスクリームを選ぶ様子を紹介し、次のように話している。

リーダーシップ
「AIに使われるか、AIを従えるか」 一橋大学が問う、エージェント時代の「次世代エグゼクティブ」の条件
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン、スペインは「国際法順守」 ホルムズ海峡巡る

ワールド

欧州各国とカナダの防衛費、25年に20%増=NAT

ワールド

イスラエル、革命防衛隊のタングシリ海軍司令官を殺害

ワールド

マレーシア首相、イラン・エジプト首脳らと会談 ホル
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 4
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 5
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 6
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 7
    トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国…
  • 8
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 9
    100年の時を経て「週40時間労働」が再び労働運動の争…
  • 10
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中