最新記事
選挙

岸田首相に吹くG7サミットの追い風 支持率10ポイント上昇で永田町は解散に浮足立つ

2023年5月22日(月)20時42分
ロイター

来年の総裁選をにらみ、解散は秋口か?

解散観測は野党にも根強く、立憲民主党幹部は「サミット後に自民党が実施する選挙予測調査の結果を受けて首相が早期解散有無を判断するのではないか」とみる。

だが、いま解散総選挙に踏み切ると来年秋の自民党総裁選までには距離がある。その間に岸田降ろしが起きる可能性もあり、首相が長期政権を狙うなら、総選挙に勝利した勢いで総裁選に臨むほうが理にかなっていると、別の自民党議員の1人は解説する。

「今国会での解散はない。早くても秋の臨時国会で補正予算とセットでの判断となるのではないか」と、内閣府関係者は言う。

岸田首相は21日、サミットの議長国会見で解散の可能性を問われ、「重要な政策課題に結果を出すことを最優先で取り組んでいる」とし、「いま解散、総選挙については考えていない」と従来の見解を繰り返した。

それでも解散観測はくずぶる。秋以降に先延ばしすれば、増税が争点になる可能性があるためだ。「少子化対策、防衛増強の財源議論が本格化するため、増税が争点になれば選挙は勝てない」と、元自民党幹部職員で政治評論家の田村重信氏は指摘する。

G7前にロイターが確認した今後の政治日程によると、最短で6月27日公示(7月9日投開票)、7月11日公示(7月23日投開票)とする想定に加え、9月以降も複数の日程候補が並ぶ。

岸田首相は21日の議長国会見冒頭、広島から核廃絶を発信する意味を訴えた。そして会見終了後に核軍縮の道筋について追加で問われると、演壇に戻って再び発言し始めた。

国会運営に詳しい政府関係者の1人は「広島で会見する岸田さんの姿からは2005年の『郵政解散』前の小泉純一郎さんを思い出させる雰囲気があった」と話す。

(竹本能文、杉山健太郎、山口貴也 編集:久保信博)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

食と健康
「60代でも働き盛り」 社員の健康に資する常備型社食サービス、利用拡大を支えるのは「シニア世代の活躍」
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国ファーウェイ、上期は32%減益 多額の研究開発

ワールド

TSMC、企業秘密管理システムを欧米企業に販売へ=

ワールド

ウィッカー米上院議員が訪台、「台湾に自由の権利ある

ワールド

タイ憲法裁、ペートンタン首相の失職認める 倫理規定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ」とは何か? 対策のカギは「航空機のトイレ」に
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 7
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 8
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    米ロ首脳会談の後、プーチンが「尻尾を振る相手」...…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中