中国の大手銀、金利マージン縮小の鈍化見込む 海外の不確実性も指摘
中国中央銀行のロゴ。2025年9月、北京で撮影。REUTERS/Maxim Shemetov
[北京/上海 30日 ロイター] - 中国の大手国有銀行は今年、満期となる高金利定期預金の金利改定が追い風となり、収益性を示す純金利マージン(NIM)の縮小が鈍化すると見込んでいる。一方、外部環境の不確実性も指摘されている。
中国の銀行はここ数年、不動産債務危機や景気減速に伴う融資需要の低迷により、NIMが圧迫されてきた。高金利定期預金の金利改定は、過去4年の当局による金利引き下げを受けたもの。
大手国有3行はNIMが概ね安定した水準を維持したと発表。中国銀行のNIMは、2025年12月末時点で9月末から横ばい。中国農業銀行は25年12月末時点で1.28%と、9月末の1.30%からやや低下した。不良債権比率は、中国銀行は25年12月末時点で1.23%と、9月末の1.24%から低下。農業銀行は横ばいだった。
中国銀行の幹部は決算発表後の記者会見で「改定により預金金利が低下し、NIMにプラスの影響を与える」との見解を示した。
中国銀河証券のアナリストによると、上場している銀行の定期預金のうち約7兆8000億ドルが2026年に満期を迎え、3年物預金を現行金利でロールオーバー(預け替え)すれば、23年の水準と比べて約135ベーシスポイント(bp)のコスト削減になるという。フィッチ・レーティングス幹部は「利下げ局面の終盤に差し掛かると予想され、26年にはNIMの縮小が緩和される」との見解を示した。
一方、米イスラエルとイランとの交戦が世界経済の成長見通しに影を落とす中、外部環境は不確実性が多いとの指摘が聞かれた。中東を含め海外拠点を有する中国銀行の幹部は、紛争が海外支店の一部に脅威をもたらしているとし、サプライチェーン(供給網)の混乱が顧客の安全性や事業運営に影響を与えていると指摘した。





